NEW SINGLE『スペードのエース』発売にあたって

8月11日発売、カーネーションのニューシングル『スペードのエース』について、先般CCCDでの発売と告知させていただきました。BBSにいくつかご質問をいただきましたので、今回の件についてはプロセスをご説明したく思います。カーネーションおよびSony Music Artistsの現状をご理解ください。

Sony Music Artists 冨永 周平、壇 慎一郎

*『ANGEL』制作段階より、プロダクション、アーティストともに当初から、前作同様、CD-EXTRAでのリリースを前提にレコード会社と話を進めていました。しかしその最終調整ができる前に、「CCCDでの発売」告知が先行してしまいました。

*CCCDの規格上/音質上の問題は、アーティスト、スタッフ内でも個々見解があり、統一した意見はありませんが、われわれの周囲において、また、リスナーの方々の中で、CCCDにマイナスの感情がある人たちがいらっしゃるということもよく理解しています。また、カーネーションにとって、
BESTなリリース形態とはなにかも含めて、プロダクション、アーティスト、レコード会社の三者間で、何度となく話し合いの場を設けました。

*『ANGEL』がCD-EXTRAの形態で発売されたことについては、Sony Music Artistsおよびカーネーションの意思と、それに応えたAVEX社内の多数のスタッフの尽力の結果であり、各々がその時点でのBEST な判断であると三者が納得した結論でした。当初から意図したとおりのリリース形態であったことをご理解ください。

*今回、最新作『スペードのエース』発売にあたって、プロダクション、アーティスト側は再びCD-EXTRAでの発売を強く希望していましたが、レコード会社の方針として「今後は例外なく全アイテムをコピーコントロールCDでのリリースとしたい」との意向を受けました。前回同様、多くの話し合いの結果、「カーネーションの音楽をより多くの人たちに幅広く伝えていくためには、現在の状況の中では、CCCDでの発売で進めていくのが最終的にBETTER、そこは一任してほしい」とのレコード会社の強い意向があり、今後のバンドの音楽活動を考えて、Sony Music Artists、カーネーションともAVEXスタッフを信じて了解。

*そのかわり、前提として、現状、CCCDでの発売にネガティヴな気持ちがあるリスナーの方々がいらっしゃるという事実を考えて、CCCD以外のフォーマットでのリリース形態も実現できるように、AVEXサイドにオファーしました。

*その後、AVEX社内の調整によって、ダウンロード「@MUSIC -アットミュージック-」などによるメイン楽曲の販売は決定。他のフォーマットでのリリースについては、採算を考慮すると、現状、難しいとの判断がなされましたが、アナログ盤についてはひきつづき前向きに交渉しております。今の段階でみなさんにご報告できる途中経過は、上記のとおりとなります。Sony Music Artists、カーネーションの現状をご理解いただければ幸いです。

カーネーションの近々の活動としては、タワーレコード渋谷店/梅田店のインストアライブ、只今受付中の公開生放送 TOKYO FM「Live Depot」、そして2004年1stツアー“21年目のカーネーション” vol.1『Sex,Angels & RockユnユRoll』が6月25日に大阪バナナホールで最終公演を迎えます。そのほかベストアルバムのリリースやそれにともなう2004年2ndツアー、年末には20th ANNVERSARYのスペシャル企画など今まで以上の活動を予定していますので是非、ご期待ください。

June 09,2004