東京キネマ倶楽部にお越しくださったみなさん、各地公演に来てくれたみなさんどうもありがとう!
4月29日
晴天。Caetano『Zii e Zie』とPrince『LotusFlow3r』購入。どちらも言うことなし!「そば久」でカレーそば。一年分の汗をかいたかも。
4月26日
熟睡で10時半起き。晴天。朝飯をがっつり食う。13時鴬谷。東京キネマ倶楽部。会場に着いてまず今日の目玉、踊り場に設置した巨大な銅鑼(ドラ)を確認。それは直感だった。銅鑼企画は先日のリハ中に機材の照井くんと雑談している中でひらめき、その調達が可能と聞き一気にシナリオを書いた。トリオ+銅鑼。前例なし。カーネーション史上、ここまで斬新なステージはないだろう。ツアーの中でアイデアがどんどんふくらみ、進化するなんてこれはいい展開。とにかく浄化。そのための銅鑼。そして踊り場に盛り塩。無駄な怪我のないようここは縁起をかついで、おれがその空間とステージに関わるスタッフ、疲労もピークのメンバーたちをひとりひとり塩で清める。宗くんチームのおかげでリハでは出音と中音のバランスが素晴らしく、体験したことのないクリアな音が聴こえてきた。なので、こんなことは珍しいのだがモニター調整には一度も注文しなかった。そして本番。おれの叩く銅鑼をきっかけに中原さんのドラム・ソロ。そして「学校で何教わってんの」。お客さんがのっけから踊りだす。揺れる揺れる。最高の滑り出し。メンバーふたりだけの「Strange Days」と、続く「十字路」の間には鳥の大群の不吉な鳴き声のS.Eを用意し、ギターのフィードバックでその暗闇を消し去っていく。このパートは先日のリハからずっとそんなイメージが脳裏にあった。そして「ジェイソン」。怒りの涙の海を行く筏に乗って「ローマ函館」経由で「ぼうふら漂流族」へ。目の前の大海を越えるにはどうしてもおれとゆるず世代の歌謡の原点にあるとても大切な曲「愛のさざなみ」でこのツアーは昇天しなければならない。アンコールは、「恋するふたり」の余韻にあの『天国と地獄』の名台詞をはさんで「夜の煙突」でお祭り。絶滅の日は来ない。「そしてまた最初に戻ろうか」というおれの一言はデヴュー時のナンバー「ごきげんいかが工場長」にかかる。最後、おれとゆるずが踊り場のカーテンの後ろに消えると、中原さんが巫女となり、ひとり残って銅鑼を3回鳴らして場内を浄化。プレ公演の代々木、本ツアーの名古屋、大阪、鴬谷と続いた長い興奮の一夜はこれにて幕。これが夜明けのような瞬間であればいい。汗だくのまま物販コーナーで接客。会場打ち上げでは本くんからレアな素晴らしいトートバッグをいただく。空腹と疲労であまり飲めなかったけれど鴬谷で始発待ちの居酒屋。座敷でごきげんな関口直人氏大いに歌い踊る。これは縁起がいい。あ、ちゃんちゃりんこ、ちゃんちゃりんこ...。
[ ツアー開場時のBGM ]
・A Man's Wisdom Gives Him Patience / Ray Barbee (from 『In Full View』)
・Where Was I / Teri Thornton
・Commemorative Transfiguration & Communion At Magruder Park / Sufjan Stevens
(from V.A / 『Am the Resurrection: A Tribute to John Fahey』)
・Warning Sign / Talking Heads (from 『More Songs About Buildings and Food』)
・Shadows Breaking Over My Head / The Left Banke
・I Choose You / James Pants (from 『Welcome』)
・Wildman / Thee Headcoatees (from 『Girlsville』)
・Sold! to the Nice Rich Man / The Welcome Wagon (from 『Welcome to the Welcom Wagon』)
・Youthless / Beck (from 『Modern Guilt』)
・Home Before Dark / Nora Guthrie
・3rd Base, Dodger Stadium / Ry Cooder (from 『Chavez Ravine』)
・Tell Me Baby / Karmello Brooks
・Delayed Devotion / Duffy (from 『ROCKFERRY』)
・Billy 1 / Los Lobos (from OST / 『I'm Not There』)
・White Lie / The Shortwave Set
・Make Up Artist / Marching Band (from 『Spark Large』)
・Hello It's Me / Mary J. Blige (from 『Growing Pains』)
・(I Can't Get No) Satisfaction / John Scofield (from 『This Meets That』)
・Butterflys Wing / Mercury Rev (from 『Snowflake Midnight』)
・Every Little Bit Hurts / Spencer Davis Group (from 『Best of Spencer Davis Group』)
4月25日
寒い大雨。冬物の上着。マッサージのあと蕎麦屋でたぬきそば。新宿へ向かう。車中、西村賢太「どうで死ぬ身の一踊り」読了。藤澤清造全集刊行にむけての熱情、そのくだりは読書欲そそられる素材。というか、それがなければまったく救いがないという恐ろしい私小説。喫茶店で一息ついてタワレコへ。イヴェント。この悪天候の中、大勢の方々が集まってくれてたいへん盛り上がった。感謝しきれない。握手、サイン、握手。四ッ谷のムンバイで飯。
■名古屋~大阪