2009年5月アーカイブ

ナオエのドンキー日記 2009 5月#2

 5月31日
 よく寝て午後から西荻でリハ。渋谷O-EAST。面倒な雨の中、応援に来てくれた方々に心から感謝、ありがとう。じつはこのハコのイヴェントに出るとどうも寂しい思いばかりするんだがね。あの何年も前の雪の大晦日もそう。ところが演奏時間が18分ほどオーヴァーしちゃったらしく、あとで怒られたりして、ふんだりけったり。時間に関してはあやまりますね。ほんとすみませんでした!新作の制作もあるのでカーネーションのライヴはしばらくないけれど、秋からは地方も含めがつんといくのでよろしく。

5月27日
 バウンディの熱血営業チームと熱闘ミーティング。居酒屋から恵比寿Saillin' Shoesへ移動。今日は酔っぱらって何度かワインをこぼしデニムがびちゃびちゃになった。

5月26日
 曲を作り終えてから創刊100号記念のファンクラブ会報『Sound Factory』の特集「カーネーション・ファンに捧げる30枚」にむけて選盤。午後は気合いで薬膳カレー食ってから渋谷。まずはとあるミーティング。年末くらいには面白いことがはじまるはずだ。そのまま会報の取材。神保町に移動して本秀康くんとCDジャーナル編集長藤本国彦さんとユニオンで待ち合わせ。裏路地を彷徨っていたらレコード屋さん「ラバーガード・レコード」を発見。そこの店長さんはなんと妖精の村のIくんの友人で、随分前におれも一緒に飲んだことのある人だった。ヤングブラッズのCDを購入。おいしい料理を出す居酒屋で飲みながら特集会議で激しく盛り上がる。音楽が好きでよかったと思える瞬間。終ったのがまた24時過ぎ。なじみの最終電車。

 

ナオエのドンキー日記 2009 5月#1

 こんにちは。こちらは曲作りでてんやわんやでーす。そんでいきなりですがイヴェントのお知らせ。まずは5月31日は渋谷O-EASTにて「JUICE 10th Anniversary Event CLUB CREATURES」。カーネーションは20時30分からの出演です。6月3日は吉祥寺バウス・シアターにて「爆音映画祭2009」にソロでエレキの爆音弾き語りやりますので、よろしく。あと、急遽発売決定したファンクラブ限定アイテムのお知らせがcarnation-webにUPされました!どうぞ~。

 

5月21日
 もろもろ打ち合せのあと東中野でついに映画『小三治』を観る。ここまで出来、しかも継続し、最大ともいえる影響力を持ち得ても「(自分は)噺家にむいてない」と己を突き放す姿に圧倒される。さらなる打ち合わせをしつつ大いに飲む。

5月17日
 ヴィデオで『バベットの晩餐会』を観る。

5月15日
 曲をまとめ、時間調べて松戸サンシャインで『グラン・トリノ』を観る。そのホールは6番なのでつい6階に。すると「6は3階です」と言われたのでエレヴェーターで下りたらまた「3階です」と。どうやら人につられて4階で降りたらしく...またひとつ下る。金曜の夜なのに観客6人。主人公は犬のように唸る。あのダーティ・ハリーにしてこのオチ、泣けてしかたがなかった。イーストウッド本人も歌うエンディング・テーマはiTunesで即購入した。古本屋ぶらっとして戻ってまた曲の手直し。アマゾンから武石憲貴「世界怪魚釣行記」(扶桑社)が届く。怖いほどでかい魚の画像がたくさん見られる。

5月10日
 Perfume『BUDOUKaaaaaaaaaaN!!!!!』を途中まで観てからボブ・ディランの新作『Together Through Life』も開封する。買ったアナログ盤の中には同内容のCDが封入されている。思うにこれがいまベストなリリース形態。封をやぶると例のアメリカ盤の匂いがぷんぷんする。2枚組だからなのか、特に今回は強烈。「I Feel A Change Comin' On」。これとても胸にきた。

5月8日
 ちょっと寝不足も、朝飯はがっつり食う。起きてきた親父と大リーグ中継を観る。雨は降ったり止んだりのようだが、根性で傘を持たずに出かける。京急から六本木は大江戸線のおかげで随分と行きやすくなった。待ち合わせの喫茶店で売りに出ていたクニ河内『ふしぎだな』を手にする。六本木にて重要なミーティング。交差点近くにペットショップがあったので猫(ロシアン・ブルーが最高にかわいい)を眺めてから西麻布。赤のれんでとんこつラーメン。渋谷まではバス移動。空いているバスは好きだ。o-nestでエクスペリメントイの久しぶりのステージを拝見。男前で元気でなにより!固い握手。ビール、ビール。スウェードの靴だったしハラハラしたけれど、今日は雨に濡れなかった。何故か歩く時は晴れた。

5月7日
 作業用の新しい外付けHDDをセット。さくさくと昨日から2曲続けざまに作る。集中していたら髭がぼうぼうだ。関口直人さんのお母様から、萩原茂氏による研究資料冊子「風狂の人・山王書房店主 関口良雄」が届く。ちょっと読み始めたら面白すぎてありがたすぎて、もったいなくて読めない。深夜に高速移動。寒い雨。城南の下町は真っ暗闇。
 
5月4日
 エンジニア原口宏くんから電話。「日比谷野音いきませんか?細野さんが出るイヴェント...というか、今日は飲まなきゃやってらんない気分なんで...」。寝起きにも昨日のニュースが脳裏をよぎった。原口くんは鈴木博文さんや細野晴臣さんの仕事には欠かせない人だが、忌野清志郎さんの10枚のアルバムの録音にも関わってきた。こっちは子供の頃に一年間近くもかけてモップス「月光仮面」とRC「ぼくの好きな先生」のどちらを買おうか迷って結局は五木ひろしを買ったような人間、とはいえその痛い心境は同じだ。友人たちは、格好が派手になって再登場したあのRCに夢中だったし、おれだって当時復刻された『シングルマン』を車で、それも甲州街道で何度も聴いたさ。「付き合うよ」と返事をした。北千住のファンダンゴにちょこっと寄って中古LPを買ってから千代田線で日比谷(どうやら野音は霞ヶ関駅の方が近いらしい...失敗したな)。席につく前に、入口で買ったたこ焼きとビールを一番後ろの壁際にふたりしてしゃがんで胃にかっこむ。会場は満員。細野さんは出て来てひとこと「心の中はお通夜です」と語った。曲はザ・バンド「オール・ラ・グローリー」「オールド・ディキシー・ダウン」。レオン・レッドボーン「レイジー・ボーンズ」など。ティン・パン・アレイの東北ツアーの列車の中ではデンスケでザ・バンド(その時はたしか『カフーツ』)を聴いていたという記事を読んだことを思い出した。そしてその頃のザ・バンドの前座はレオン・レッドボーンだった。ロックの夢は誰もが永遠に持ち続ける。とにかくすばらしいステージだった。アンコールはHISの「幸せハッピー」...。さて、有楽町のドイツ・ビール屋と居酒屋をはしごして飲む。「お別れにはいくんだろ?」と聞くと、原口くんは身体を捩って「会いたくないなぁ」と、くしゃくしゃな表情をしながら言った。やはり、話は尽きず気がつくと24時過ぎ。なんとか常磐線の最終ぎりぎりに間に合った。

 

Profile

直枝政広
カーネーションのバンマス

Archives

New Release


New Maxi Single 『ジェイソン』
2009.4.15 release


『宇宙の柳、たましいの下着』
直枝 政広


『HOPKINS CREEK』
直枝 政広