2010年1月アーカイブ

ナオエのドンキー日記 2010 1月

1月20日
 ザッパ家直販。ようやくFrank Zappa『Philly '76』を注文。謎の歌手ビアンカが歌ったライヴはマイアミだけだと思い込んでいた。マッサージ後、その近くの蕎麦屋で絶品のたぬきそば。煮ねぎなしでうれしい。くしゃみ連発しつつティッシュを探して鞄をごそごそしていたら謎のビニール袋が。中身はぺしゃんこになった総菜パン。去年、リハ前に買ったのを忘れていた。たしかウィンナとマヨネーズがはさまったパンだった。いつのものかは不明。西荻の駅構内で買ったのは12月のはず...そうとう古い。札幌用にヒートテックのパッチを買う。札幌の選曲。

1月18日
 朝6時起き。白内障の手術にむけて検査する親父の付き添いで順天堂病院。行ってみてわかった。はじめての院内巡りはさすがに年寄りには難しいし、恐ろしく混み合う。3時、神保町ランチョンで食事。歩きながら古本屋さんのワゴンをちょこちょこのぞく。新古品で宮永正隆「ビートルズ大学」と古典の絵が楽しい小さな洋書『Eastern Wisdom』Priya Hemenwayを購入。

1月17日
 大井で秋山、丹羽と待ち合わせ。ブルドックで巨大メンチカツを食し、耳鼻リハ。

1月15日
 14時起き。国道で待ち合わせ。丹羽を乗せた秋山の車に便乗して都内へ向う。耳鼻のリハ。途中、駿河台下で久しぶりにエチオピアの野菜カレー。昨年から続く何度目かの耳鼻リハだが、バンドの一体感が急激に増してきた。戻りは高速でひょいと。マックに寄って秋山、丹羽とだらっとクール・ダウン。
 OTOTOYの2009年OTOTOY Awardに『Velvet Velvet』が選ばれたという。これ、素直にうれしい。音楽で受賞なんて生まれてはじめてだ(何かのポスター描いたら中央区から表彰されて水彩絵具セットをいただいたことはある)。

1月14日
 『Wacky Packages』ライナーを入稿。これでリマスター用原稿すべて終了。渋谷の某社でミーティングの後、ディスク・ユニオンで中古LPを5枚。急いで神保町。CDJ藤本さん、本秀康くんと横尾と新年会。正月からラジオでお世話になったおふたりと楽しいひととき。洋食の後、カフェ、居酒屋、そして恵比寿まで移動してセイリン・シューズ。その後、朝5時にラーメンというすごい内容。千代田線がらがら。朝はめちゃくちゃ寒くて酔いはすっかり醒めた。

1月11日
 渋谷O-WESTイヴェント。マックス・ツンドラのツアーのサポートのはずなのにトリ。リハ後、岸野くんが2本のカセットを持ってきた。「耳鼻咽喉科の次はこれを発売しましょう」と差し出したのはおれが80年頃に作ったアルバム・カセット『軽音楽』と『チョコレット』。鳥肌が立った。彼はなんであんなもの持ってるんだろう。それもジャケはおれが南海の帽子をかぶった写真付き(おれすらその写真は持っていない)。当時は学内の十数人にしか配っていないはずだし、それもとてつもなく恥ずかしい内容。(誰にも聴かせず)岸野くんが大切に持っていてくれと伝えた。楽屋では加藤賢崇くんによる取材。
 岸野雄一率いるWATTS TOWERS、わかってはいたがツボつかれまくり。勝手な妄想だが、マザーズの『Fillmore '71』あたりの幻影と交差するクリエイティヴなすばらしいステージ。岸野くんのセンスは同世代の誇りだ。シアトリカルな演出は昔からのあこがれ(ぼくは83年に小芝居とテクノを合体させた"エレクトロニクスつぼ八"というグループをやっていた)、いつかまたやってみたい。マックス・ツンドラのやんちゃなステージも拝見。家で相当練習したんだろうなと、そう思ったらくらくらした。あれはたいしたものです。
 カーネーションは4人編成。「Edo River」以外は新譜から。基本的にマイク・スタンドと譜面台と割り箸運がない(与えられたそれらは決まって壊れているか、変な割れ方をする)、これは確実。しかし「ジェイソン」はいよいよ特別な曲に化けてきたなと思った。この新鮮さのまま野外フェスとか行きたい。
 外の物販で岸野くんのMIX CDを一枚購入。打ち上げでは加藤ケンソーくん、宮崎貴士くんや岡村みどりさんといろいろなお話。尊敬している方々とこうして"自然に"出会えてうれしかった。

1月6日
 リサイクル屋さんで大当たりの日。LPを都合40枚購入。すべて100円から200円。ほぼ掘り出しと言ってもいい。正月明けにはこういうマジックが起こる。所有枚数10枚目に当るリンダ & ポール・マッカートニー『ラム』は特殊な仕様で高音質の国内盤だったり、エリック・ドルフィまとめて14枚(『Iron Man』douglas盤含む)、などなど。

1月5日
 ディスク・ユニオンで念願のシングル盤、ニール・ヤング「ウォーク・オン」やボブ・ディラン「マスターピース」「ア・フール・サッチ・アズ・アイ」などを購入。完全に趣味買い。個人的ロック元年時代、レコード屋さんで見かけた国内盤シングルは当時なかなか買えなかったから、できるだけ手元に置きたいと思う。正月は欲しいレコードがこうして必ず天からふわっと降りて来るのが不思議。気を良くして『Parakeet & Ghost』のライナーノーツ。真冬の豚しゃぶ冷やしうどん。夜食はふりかけごはんと卵ととろろこんぶのお吸い物。うわぁ、最高に地味だなぁ。夜中にライナーノーツ書き上げ、魚肉ソーセージをかじる。とことん地味だなぁ。

1月4日
 ライ麦パンのチーズ・トーストと目玉焼きとコーヒー。久しぶり!これが遅い朝食のスタンダード。少し出かけようかとも思ったけれど外は寒いので締め切り物にとりかかり、CDJの2009年ベスト・アルバム原稿、夜中に『booby』の濃いライナーノーツを書き上げる。この正月は元日以来、音楽をほとんど聴いていない。悪くならないうちに煮物を食い、ダシ作ってまたまた煮込み稲庭うどん、青汁。

1月3日
 雑煮、昨日と同じく。車で実家へ。いまいちな中華料理屋で春巻。食い過ぎは今日いっぱいまで。大田胃散や青汁を飲む。夜中に残り物と稲庭うどん少し。読書は並行して3~4冊。福島正実の自伝やら、去年から「やっぱ読まなくちゃと」半分義務で読んでいて頓挫中だったG.ガルシア・マルケス『百年の孤独』など。後者は2段組にぎっしり言葉が連なり、休みなく同じペースで延々と続くじつにやっかいな迷路。目と心の修行。2/3以上は読んだけどもう頭の中に描く系図がめちゃくちゃ。

 

1月2日
 朝起きて5分後には雑煮。おふくろ雑煮はとにかく旨い。大根とにんじんとごぼうのひき菜、しいたけ、高野豆腐等、今や鶏は使わず鰹だしでも味はこってりと。が、今日は人前に出るし控えめに8個でやめておく。
 電車に乗って赤坂見附。ゆるずと横尾と待ち合わせ、豊川稲荷で事務所の初詣。小銭の入った融通のお札を返し、お守りを三つ買い、甘酒飲んでおでんをちょっと食う。油揚げに小さなお供え餅がのっているお皿とお酒が気になってお店のおばちゃんに聞けば「本殿の横に供えるんだよ、それは並ばなくても大丈夫」とのことでお供え代の500円を払う。靴を脱いで段を上がったらそのまま本殿に入れちゃったので中でお願いをする。行列に並ぶよりずっと効率のいいお参りの仕方だ。
 タクシーで渋谷。人で溢れかえっている。パルコの書店でぶらっと時間を潰し、スペイン坂スタジオでTFM「Docomo Dream Call」の生放送。マッピー久しぶり~。彼女の語りはアーティストの気持ちを楽にしてくれる。さすがだ。・電話ゲストは本秀康くんとCDJ編集長藤本さんなのであった。びっくり。おふたりにはいつもお世話になりっぱなし。お客さんも寒い中たくさん集まってくれてうれしかった。
 赤いテレキャスのメンテを終えた平石くんたちと合流。イタリアンのプチ新年会。軽くピザ3切れと中生2杯にワイン2杯。めちゃくちゃ笑った。某大学病院の女先生に池玲子『女番長ブルース 牝蜂の挑戦』のCDをいただく。急いで帰宅(電車で爆睡)して本格的な夕飯。お茶や水をがぶがぶ飲む。さっそくAmazonから初荷。いつの間にか廉価DVDになっていた『ワン・フロム・ザ・ハート』丸谷才一『笹まくら』

2010年1月1日
 蕎麦食って0時ジャストに一陽来復貼った。「朝まで生テレビ」を途中まで。年頭のBGMはFrank Sinatra『Watertown』Judy Garland『Touch』。その後は音なしで静かな年明け。朝4時、玄関を出て寒空の下、月蝕を眺める。元旦から蟹座で月蝕とは...。起きて5分後には雑煮。そもそも東北の餅食いの家系ゆえ、あたりまえのように12個をたいらげる。食う以外にはこれといって何もしない正月。さすがに大田胃散ドリンクは飲んだが、それとキョーサイの青汁も欠かせない。

Profile

直枝政広
カーネーションのバンマス

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New Release


New Maxi Single 『ジェイソン』
2009.4.15 release


『宇宙の柳、たましいの下着』
直枝 政広


『HOPKINS CREEK』
直枝 政広