2009年1月アーカイブ

ナオエのドンキー日記 2009 1月

1月31日

 視点を動かすとふわっとめまいがする。こういうの珍しいな。


1月30日

 横浜サムズ・アップ。新星堂で70%OFFセール。CDをここぞとばかりに10枚買う。みなさん気合いのこもった歌と演奏。鈴木博文氏のむちゃぶりMCはあいかわらず。じつは昔からああだった。あと折りたたみ式のEPに入っていた「どん底天使」だっけ?あの曲はやっぱり名曲だと痛感。軽く飲んだあと、ユニヴァーサルのHさんと京浜東北線で大井町。Hさんは御近所。雨の夜道はずっとレコードの話。国道15号線の手前でついに袋が雨に溶けて破ける。雨中にCDをばらまいてしまった。新品でコーティングされているから別にいいけれど、これが中古LPだったら泣くね。


1月28日

 美容院の後、西麻布「赤のれん」。日本一好きなとんこつラーメンで気合い入れる。かれこれ20年以上通っているけれども味はまったく変わらない。すばらしい店。御主人とはいつも目で挨拶。マキシの歌入れ。今回も大変な作業だ。声枯れしそうで中断。


1月27日

 AXでデヴィッド・バーンを観る。初来日以来だ。昔から器用なんだよこの人は。自分のペースというものをわかっている。つまり、できることしかしないわけだが、それが研ぎすまされるとこうも最強になる。当たり前のことなんだけど、この匙加減はベテランならではの本物の仕事。新作よりもトーキング・ヘッズに傾いた内容だった。歌も演奏も演出も完璧としか思えない。


1月21日

 平和島でマキシのレコーディング、「ジェイソン」と「Flange」の2曲。安田謙一さんから紹介された本Barney Bubbles『Reason To Be Cheerful』をスタジオのテーブルの上に置いて作業。


1月17日

 スタッフが買ったSHM-CDを見てたら俄然欲しくなったトーキング・ヘッズの再発盤を購入。フェイヴァリットの『フィア・オブ・ミュージック』とR.ラウシェンバーグによる特殊パッケージのミニチュア版『スピーキング・イン・タングス』。学生時代、岡田隆彦先生の授業「現代美術史」でおれはラウシェンバーグを担当してじつに内容のない研究レポートを書いたことがある。さすがに高音質。過去、ヘッズのCDは出ても買ってこなかったけど(ベスト盤CDは持っていた)、まいったなこりゃ。友人から届いた学生時代のアトリエ写真とこの音で思わず遠いあの日に脳内トリップ。『リメイン・イン・ライト』も買いにいかなきゃな(結局、後日に全部揃えちまった)。


1月16日

 東急エージェンシー高田さんとDISH川村さんとミーティング。そのまま新年会。代々木の路地裏のドイツ・ビールの店。移動して新宿のBarで川村さんの奥さんも合流。始発まで喫茶店。


1月15日

 同時進行でいろんなことが動いてきた。1月も半月たってしまった。決めなきゃいけないことだらけでスタッフ共々けっこういっぱいっぱい。一気に会報のCDマスターを作り上げる。HPが第一弾リニューアル。


1月14日

 マッサージの後、銀座の山野楽器。落語のCDを物色。昔にTVやラジオから録音したテープやLPで楽しんできた特に好きな噺を。小さんの新作古典『真二つ』。神保町に急ぎ、本秀康氏と会合。今回はじめてお会いした。趣味が同じなので話が弾む弾む。わいわいとランチョンに移動してポーク・ソテー、合流したCDJ藤本氏の持参したメアリー・ホプキンの可憐すぎる大量の各国盤シングルにあてられ一同脳内で失禁。震える手で思わず写真に撮る。「こうなったら何でもいいからレコードが買いたい」となって皆で路地を歩き回るが21時半に開いている店はなかった。カフェに飛び込んでさらにビール。


1月11日

 昨日は渋谷タワレコを彷徨うも結局、King盤の柳家小三治『死神』のCDを買った。今年初の薬膳カレー食ってファン会報特典用にごそごそアーカイヴスを探し、3曲をPro Toolsにとり込んで作業。いったい1年に何回聴いているかわからないBob Dylan『Highway 61 Revisited』の180g重量盤で気合いを入れる。この盤はMonoだし、ほんとにヌケのいい音質が最高で今世紀は何かというとこのSundazed盤ばっかりのせる。重宝しているなぁ。書き物をいろいろ。


1月9日

 DENONの70年代のターンテーブルが届く。DP-50M。アームベースが緩んでいたので裏側から締め直し完璧。カートリッジ交換用に使う。Mono針でシングル盤を聴き直す。Spencer Davis Group「Every Little Bit Hurts」と「It Hurts Me So」を繰り返し聴く。前者はストリングスなしヴァージョンで歌が強く浮き上がる。スタジオの残響がリアルでCDよりもLPよりも数段ロンサムな音響でたまらない。もう一枚、Roy Orbison「Only With You」は魔窟の音楽。冷たい終末感だけが残る甘く儚い2分半のバラード。ストリングスが一瞬、目の前で波のようにきらめいてそして消えていく。


1月8日

 豊川稲荷に初詣のちにミーティング。


1月7日

 ゆうべ某オークションにてターンテーブルを落札。インタヴュー原稿チェック。マッサージ。たまに寄るリサイクル屋で12インチ数枚。Gang Starr「Love Sick」100円!あの頃のHip-Hopはよかった。ほんとに。夜はThe Nonce聴きながら首都高速を走る。


1月4日

 柏ディスク・ユニオンで初買い。以前の買いのがしを含め数枚。アラン・シャーマンのLP『my son, the folk singer』等。アマゾンにてCommonの新譜と森繁『夫婦善哉』DVDをクリック。会報原稿の別ヴァージョン一気に書き上げる。


1月3日

 両親を乗せて親戚の墓参り、そして品川。会報原稿。

BGM : Skip James 「Devil Got My Woman」


1月2日(超晴れ)

 今日は高校同級生のY夫妻と八柱にUのお墓参り。紙切れに書かれた番号と看板を照らし合わせながら巨大霊園を車で走ると意外にもあっけなく発見。束にした線香に火をつけるのに苦労するが、Yが紙切れを燃やし点火。線香は火を噴いて燃え出した。それが故人の息づかいにも思えてくる。帰り道、奴の話し方の癖や笑いが脳内に蘇ってきた。奥さんがひとこと「ここにようやく来れてホッとしたわ」とつぶやいた。


2009年1月1日

 一晩で体調は復活。さっそく朝雑煮(控えめに9個くらいでしょうか)。ここ2日間、腹がいっぱいで音楽は何も聴いていない。「新春モヤモヤアリケンオヤジ〜明日のテレビを考える〜」をボーっと観る。ずっと新春一発目に何を聴くかで悩み、O.V. Wright。力が漲ってくる。これにしてよかった。

BGM : O.V. Wright 『Memphis Unlimited』


Profile

直枝政広
カーネーションのバンマス

Archives

New Release


New Maxi Single 『ジェイソン』
2009.4.15 release


『宇宙の柳、たましいの下着』
直枝 政広


『HOPKINS CREEK』
直枝 政広