ナオエのドンキー日記 2011 3月

3月31日
 歩いてマッサージ。そこから飲みへ。
 恵比寿。スペイン料理の気楽な立ち飲み屋できのこやエビに舌鼓。あとはセイリン・シューズに移動してずっと飲んでた。この日常において、確実に非日常の影が人の心を浸食している。ブラウンノーズたちの心境を常に思う。なかなか連絡できない。まず、こっちがもっと元気を出さないと。始発まで駅近くの飲み屋でカニマヨロールみたいな寿司をつまむ。
 朦朧。電車に揺られる。こういう時、常磐線はいつもあっという間に江戸川を渡る。

3月30日
 小さな趣味に徹するのだ。夕方、ディスク・ユニオンへ。中古LP、Catfish Hodge『Dinosaurs and Alleycats』。
 大好きなナバラタン・ヴェジタブルと中ジョッキで気付け。食ったので1時間早足で歩いて帰宅。放射能がどうであれ、今は歩くのがいい。
 深夜、ロビー・ロバートソンの深淵なる新譜を聴く。
BGM : ロビー・ロバートソン 『ハウ・トゥ・ビカム・クレアヴォヤント』

3月29日
 いろんな思いを抱えて花を見て祈るべきだ。今、花見を自粛したところで浮かばれるたましいなんてあるのだろうか?
 ここぞとばかりに『ゴダールの映画史』1Aと1Bを。その昔、衛星で部分的に観て以来。
BGM : Joni Mitchell 『Ladies of the Canyon』

3月28日
 仕事。8時半起き。JFNに生出演で「ANGEL」を弾き語る。
 お堀に出て、北の丸公園を経由して神保町までかなり歩く。古本屋をしっかりと覗いて(何も買わず)、ランチョンでポーク・ソテーとビール。こういう時は好きなものをちゃんと食べたいよな。
 原発敷地内にある5か所の土壌から、微量のプルトニウムが検出されたというニュース。
 夜中に首都高速。葛西から荒川沿いを走りながら眺めた東京の街は別世界...。なんでこんなことになっちゃったんだろうなと、落語の噺を2本聴く。
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3月27日
 かなり寝た。
 夕方、両親と食事。再開した阪急、スタバでコーヒーを。ふたりともココア・カプチーノが相当気に入ったみたいだ。

3月26日
 しっかり朝飯を食う。
 自粛せず。O-WESTでソウル・フラワー・ユニオン主催の「闇鍋音楽祭」に出演。宮田繁男(Dr)、奥野真哉(Key)。もうごきげんなノリ。今年はじめてのカーネーション。最高なスタートがきれたと思う。
 SFUの至福感溢れるステージを体験し涙止まらず、しばらく楽屋から出られなかった。
 打ち上げ、中川くんと2軒。音楽の話を。縁があったんだなぁと。感慨深い。もちろんラーメンを食して始発。結構混んでた。
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3月24日
 まずは時速6キロで55分間のウォーキング。飽きないコースを作ろう。そしてマッサージ。
BGM : Joni Mitchell 『Ladies of the Canyon』
 
3月23日
 大寝坊。短時間で熟睡しちまった。iPhoneの目覚ましが鳴らなかった可能性もある。メールで目がさめた。あわてて服着て出かける。見事に2時間遅刻。これ、珍しいことなんだけど、じつに申し訳なかった。
 ゲストの奥野くん「直枝くんが遅れてきたからその間に」と、いろいろ細かくアレンジのチェックをしてくれていた。演奏さすが、かなりの密度になっている。
 合間に宮田さんがネットからの情報を口にするたび「まじ?」の連続。Edo River、つまり東京の水が汚染...。あと3号機からまた黒煙?みたいな。放射能の話と演奏の繰り返し。「十字路」「この悲しみ」「やるせなく果てしなく」なんてのは今の心境かと、歌いながらぞっとしたり。
 ニュースの後、スタジオ前の自動販売機の水はすかさず売り切れ。どこぞのおばちゃんが自転車で来て買い占めているらしい。
 こうなったら食べたいものを食べる。それがテーマでいいじゃないか。というわけで西荻窪で飯。大好きな洋食屋さんでハンバーグ+エビフライ+エビクリームコロッケの定食。特に今、あらためて食事のありがたみを感じるから、涙がでてきそうなほどおいしかった。ビールとやけに酸っぱい赤ワイン。電車ではTwitterを眺める。
 千葉のコンビニにはさすがに水はなかったけれど他の飲み物は結構あった。コーヒーゼリーとお茶を買う。
 夜中のNHK。被災した高校生が懸命にかたずけをしている中でこう言った「自分の将来より地域のことの方が心配だ...」。まいった。
 そしてマダムギター長見順さんが福島でがんばっているのを知る。http://junnagami.exblog.jp/ 
 イチジクのパンを食う。で、寝ようとするのだが、最近、早朝に地震が多くて眠れない。結構いやな感じの揺ればかり。来るな!
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3月22日
 というわけで10時半に起きて出かける。傘さしてお茶の水の坂を下りてエチオピア。野菜カレーの辛さはリハ前だし適度に10倍。待っている時に一度かなり激しい地震速報あり。一心不乱に食べた。旨かった。嫌な事は何一つ考えなかった。チャンスがあれば好きなものを食べよう。
 西荻窪でリハ。
 今日は宮田さんを迎えてトリオ。型が出来上がってきている。いい具合に。無駄話をたっぷり、あとは無理なく練習。程よく。休憩時間にスタジオに流れていたヤードバーズ「幻の10年」のライヴ映像をゆるずと眺めて笑う。
 横尾と中華っぽい店で軽く飲み。Live Carnationを利用するチャリティは一切やめよう、そういうことはしかるべき機関に集約した方がいい。音楽を絡めるのなら行動を起こす自分に酔っていないか(結果的にプロモートが目的になっていないか?)しっかり確認しないとだめだというような話をした。
 千葉のコンビニ。夜なのに食パンがいくつも残っている。買い占めもだいぶ落ち着いてきたみたいだ。
 今日の原発の状況はまだよくわかっていない。こういう場合、出かけている方が精神的にもいい。
BGM : Joni Mitchell 『Ladies of the Canyon』

3月21日
 急ぎ必要なのは体力と気持ちの回復。
 すごく小さいシンプルなところから心の復旧のための見直し。聴く音楽のセレクトを極限までにしぼったり、目覚めるまで眠ること。動けるようになったら仕事は動く。実際、明日からリハ。
 夕食は野菜ラーメン。腹が減ったらチーズとかピーナッツを齧って、夜食に卵かけごはん。地味だ。
 ニュースによればそろそろガソリンも入れられるか?
車に乗れるようになったら気分にリズムも出るだろう。
 今日、3号機から立ち上った黒煙、見ようによっては悪魔が逃げ去るようなイメージではあったのたが、しかしその直後2号機から白煙...。気を抜かないで祈らないと。
 また朝5時に大友良英Ust。この演奏を勝手に「過去への追悼」のつもりで聴く。
 世の中の変革は近いと確信していた時のまさかの3.11。皮肉にも自然やたくさんの犠牲を伴ってあわてて、人は考え方を変えるしかない状況に置かれた。生きるために以後、いったいどれだけの勇気が必要なのか?
 寝る前に考えたことは「リハ前にエチオピアの野菜カレーでも食いに行くか」だ。だってすごく疲れて弱っている。もうまいったというくらい辛い物を一心不乱に食べたい気分だ。
BGM : Joni Mitchell 『Ladies of the Canyon』

3月20日
 一見通常通りだが、常磐線、山手線、京浜東北、どこも乗り継ぎがうまくない。こちらの時間の感覚が狂ってる。階段を上る速度までも。そして外を出歩くにもなんらかの覚悟を持ちつつ歩いている。これは今の東日本の人間ならみんなそうだと思う。
 実家へ向かう。大井町の阪急が再開したので長い列に並び、親に頼まれていた刺身とあんドーナツを買う。千葉にくらべたらここには食品が驚くほどあった。飯を食ったらソファで寝てしまった。
 あれから10日たった。でも両親の明るい顔を見てまだ大丈夫だと思った。
 やっぱり電車は若干空いてる。千葉のコンビニはがらがらで何も買う物がない。
BGM : Joni Mitchell 『Ladies of the Canyon』

3月19日
 いくら疲れているとはいえ、なんという睡眠欲。どこまでも眠った。
 たまごサンドウィッチを食す。
 夕方、茨城で震度5強。玄関を開けるが、近所まったく動じていない様子。年配の方々が多い地域だけど。
 SFUの奥野くんから連絡あり。ようやく闇鍋の演奏曲が決まる。
 少しテレビから離れる。発送が遅れていた岡村みどり『ブルースでなく(Mint-Lee)』がようやく届いたので聴く(商品化される前のCDRは頂いていたんだけど)。「あんこ屋くる」「みかん屋くる」「表層の魚」...ストレンジで素晴らしい。
 眩しい満月。あまりに強力だから願いをかけた。あと一週間たてば偶然に重なりすぎた事象のピークも過ぎ去るような気もする。
 録画していた『ツイン・ピークス』の続きを観終わってNHKをつける。東京消防庁の会見。
 珍しく『Cloud』を聴いたけど今の気分には重い。やっぱり眠る前にまた『Ladies of the Canyon』。このアルバムのテンションがしっくりくる。ジョニ依存症。
BGM : 岡村みどり『ブルースでなく(Mint-Lee)』 

3月18日
 朝5時にイッシーさんの店から中継された大友良英Ust。気合いのフィードバック。
 トーストを一枚。目玉焼きにウィンナ。コーヒー。普通の朝飯。
 ギターを背負って久しぶりに電車。表参道で山口マオの展覧会を観る。27年ぶりに会った山口くんは全然変わってない。横尾も到着したのでそこで編集者のKさんも交えコラボ絵本の打ち合わせ。きっと面白いものができあがるはず。
 渋谷の事務所まで歩いている途中で古本屋さんの百圴ワゴンを見てたら函のH.メルヴィル『詐欺師』を発見し購入。
 街は人がまぁさすがに多い。10年以上ぶりにシェーキーズでピザ。
 クアトロ入り。昨日、宮内くんから連絡をもらい、内容に賛同、急遽チャリティー・イヴェント『勝手にEXNE(Katte-ni East by NorthEast)~Music for TOHOKU~』に参加することにした。
 今日はこれまで我慢してた感情、その残りの分が噴き出してしまったようだ。今、歌うのはきつい、本当に。寒い北国で被災している人たち、全身全霊で戦っている人たちを思うとぼくは陽気になんてふるまえないし、本気で笑えるわけもない...。さらに音楽の意義?意味?テクニック?何それ、みたいな感じ。そんなこと本当は関係ないだろ、今は。まだそういう心境だ。
 最後の吾妻さんの素敵な演奏を聴いていてもどこか心から笑えなくて、逆に不安やいらいらがつのる状態の自分がつらくて、申し訳ないけれど一足先に帰ることにした。
 金曜日の夜、いつもは混み合う千代田線なのに空いていた。駅前のコンビニの棚はがらがら。
 夜道でSFU奥野くんと電話。
 夜中にWOWOWで『ツイン・ピークス』。蘇りの術。
BGM : Joni Mitchell 『Ladies of the Canyon』
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3月17日
 ブラウンノーズ1号から会津若松市に移動したとの連絡あり。2号は東京。避難時、日本酒をちゃんと持っていったらしいし、かなり安心した。
 マッサージ。6キロ歩く。
 夕食はそば屋でカツ丼。ご飯が少なかったし今日はあまりおいしくなかったけど、こうやって食べられるだけいい。
 スーパーにも牛乳がないが、食パン一斤とキャンベルスープを買う。
 今日もひやっとする大きな地震がふたつあった。でもジョナサン・ケイナーの言葉を読んで少し楽になった。
BGM : Joni Mitchell 『Ladies of the Canyon』

3月15日
 行方不明だったいとこのFが見つかったとの連絡あり、安心した。
 10時半、青汁配達の人が「ガソリンスタンド開いてますよ」というので言われたGSへ行ってみたがハイオクはなく、長い列から離脱し近くのマミーマートへ。午前中だが物はあるように見えてもロクなものがない。
 停電が来るはずが来なかった。
 ラジオをつけて仮眠。こういう短時間の睡眠は気持ちいい。目覚める間際、スティービー・ワンダー「太陽のあたる場所」が聴こえてきた。
 豚の生姜焼きを食べ、想定外のディズニー映画「メリー・ポピンズ」を。
 富士方面で6強の地震。祈る。風呂でも余震は続く。
BGM : Joni Mitchell 『Ladies of the Canyon』

3月14日
 もう終わりか?という瞬間が一日に何回もあるなんて...。
 テレビやツイッターのRTや素人考えが不安を煽りすぎる。悲しくてつらつくて情けなくてたまらない。
 そして今日、鉄道はこの町まで来ない。ぼくは地図を見ながら、その地形や距離、境界のありかたで物を考えてきたところがあったから少し感情のバランスが崩れた。
 親の世代はもっと厳しい戦争を見てきている。「なんとかなるよ」という。強い人たちだ。
 この50代の男はもう疲れてしまって何もする気がないが、会報の原稿だけはとがんばって仕上げた。
 夜中についに感情が一気に噴き出して涙がとまらなくなった。こんなに泣いたこと最近なかった。3.11。あの日を境に自分の過ごした時間全部が遠い過去へと流されてしまったように思えた。
BGM : Joni Mitchell 『Ladies of the Canyon』

3月13日
 一日が長い。時間の流れが変わった。
 テレビはあまりに残酷な映像をループしやがる。人間はこのあとどうなるかって、そりゃどこかが狂いだすはず。そしてツイッターに不安のリツートを大量に投げ込む奴、こういう時に軽々しく人を巻き込み、無駄に誘導しようとするな!死にたくない?生き延びたい?西へ逃げたいなら逃げればいい。おれはここにいるしかない。
 宮城、多賀城のいとこのY叔父さん家族も連絡がとれた。
 ほとんど何をしていたかを覚えていない。昼に少し歩いた。夜はパスタを食べた。音楽を聴き始めてもすぐに止めてしまう。
BGM : Loudon Wainwright III amp;creativeASIN=B0012GMWKC">『Album III』
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3月12日
 6時ちょっと前だった。宮城からの朝の電話。いまだ多賀城方面のいとことは連絡がつかないとのこと。どうにもやってられないのでこのまま起きてしまおうと思った。
 母と神社にお参りにゆく。池の大きな鯉たちはちょっと静かで、地震の影響かふらふらと泳いでいるように見えた。夕食用の買い物をして朝食。
 午後、脱力。昼寝。千葉に戻らなければならないのだが、一般道路の混雑や高速の通行止め情報がネットだとなかなか信憑性がもてない。
 原発が爆発というショッキングなニュースに凍る。メルトダウン?ありうる、みたいな。ツイッターでは非常事態と騒ぎ。でもこちらは動けない。
 日本テレビが映した爆発映像を見てさすがに「この世の終わりだ」と思った。なんてむなしい最期だろうと。
 保安の説明はあまりに不十分。ツイッターも不安をあおりだしてきた。みんな生き残るためにいろいろな答えを用意している。とてもかなわないと思う。
 一日中ヘヴィな映像ばかり続いたから母が「しんさん見たい」と言って時代劇チャンネル「暴れん坊将軍」に変えた。そして「(原発も地震も)もういいよ」と吐き捨てるように言った。
 爆発は「水素爆発」。
 高速道路を使わず一般道路で千葉入り。ネットの道路情報での渋滞は間違いで、実際の道はがら空きだった。
 仕事部屋は積み上がってたCDの雪崩。iMacは無事。仕事機材も大丈夫。本の部屋は本の雪崩でドアが開かず。しかし、本当にもういい。つかれた。
 あの瞬間からの一日がすごく長く感じた。それまでは日々時間が縮んでいくような感覚だったのに...。
 星回り的にも昨日が切り替わりの日(牡羊座に天王星入)だった。以後、おそらく世界はものすごい変化を体験するはずだ。
 
3月11日 
 10時に起きてテレビ眺めながら軽く飯。ちい散歩のちいさんはいつも甘いもの食べてるけど、それ見てそそられたためしがない。「甘いもの、甘いもの」と繰り返されるとかえって気分が悪くなる。
 出かけるまでまだ時間はたっぷりあるので二度寝。
 揺れて目が覚めた。今まで体験したことのない大きな横揺れ。棚からカセットがからからと落ちた音で状況ははっきりした。しかしおさまらない。よろけながら窓を開け運河方面を眺める。音と震動、なにより足元がよろけるからその異常がわかる。やばい。廊下をすすんだところで父が顔出した。「玄関あけて、呼んだんだぞ」と言った。あまりの不安定さにテレビを手で支える。「でかいぞ」なんだこれ?と。しかも長い。あまりに。「こんな地震経験したことがないね」とあわててテレビをつける。たしかその時「岩手だ」と父が言ったような気がする。急いで母の店に電話をするも繋がらず。
 外で長いクラクションが聞こえた。
 東北で観測以来最大級の地震。M8.8(後にM9.0に変更)。そのあと何度も揺れた。
 結局、母は連絡ついたが「渋滞だろうから迎えにくるな」と言い切って1時間かけて歩いて帰って来た。もう普通電話も携帯も繋がらなくなった。頼みの綱はツイッターだった。迎えに行ってたら渋滞にハマってしまったはずだ。旧東海道は車でぎっちりになっていた。夜もその列は動かなかった。いざという時のために簡単な食料の買い出しに行った。母に買ってきたドリンク剤を飲ませたら「おいしい」を連発。「そういえば行きにすずめがたくさん道で飛べずにいたよ。やっぱり何か変だったんだろうね」と笑った。
 駅前の立ち飲み屋や焼き鳥屋は営業しているしコンビニも品数は豊富だった。一見、街は平穏にみえた。
 テレビをつけると東北の地獄絵図に切り替わった。
 UST放送は延期になった。父が「昼、なぜか散歩に行きたくなかった」と言った。「守られてるよこの人は」と母が笑った。
 宮城の親戚へはまったく電話が繋がらずだった。
 現状をテレビとツイッターで常に確認した。福島のブラウンノーズが心配でメールをする。夜、宮原からやはり「福島が心配」とのメール。日をまわって1時にようやく「無事です生きてます」との連絡をもらい、とりあえず安心した。
 この世のものとは思えない被災地のまるで龍が怒ったような大洪水映像を眺めているうちに寝てしまい、揺れを何度も体感しながら結局は朝6時に目がさめてしまった。田舎の本家と連絡つく。
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3月10日
 会報用の原稿のでかいやつをとりあえず送信。あとUST番組の準備。何故か気がとっ散らかっていて選曲にかなり悩む。目の前の曲を練習する。荷造りして品川へ。車の中でポケットさぐっていたらカタンと音が。SUICAをシートの隙間かなんかに落とした。探すが見つからず。

3月4日
 7時間睡眠。卵サンド。カレーそば。

3月3日
 昼飯はたまごかけご飯とブロッコリーととろろこんぶの吸い物。
 時間に少し余裕があったので北千住。ふと思い立ち、高校同期のKの仕事場を覗いてみる。そのきりっと懸命に働く姿を遠くから拝見しただけで声をかけずに去る。行ってみたかった日光街道沿いの「りんりん」で300円のラーメン。これがまた昔ながらの味で絶品だった。
 ORINOCO原田氏と六本木で会食。そのまま結局、始発までセイリン・シューズ。

3月2日
 連日、事務所で雑務と打ち合わせ。鼻水とくしゃみが極まっている。
 学友のイラストレイター山口マオ氏から展覧会のはがきが届く。じつは卒業以来27年は会ってないんだけど、なんかいつもどこかで知らずにすれ違ったり会っていたような気がする。彼は千倉出身。幼少時にぼくが体験した幸せな海の温度の記憶もその土地にある。
 事務所近所の「もうやんカレー」でポーク。かなり重く、濃い味だが食はすすむ。10倍食べた感じだと、極辛20倍くらいがベストなんじゃないか?
BGM : グレイトフル・デッド 『ワーキングマンズ・デッド』

3月1日
 事務所で雑務。
 夜、神保町でCDJの藤本さんと会食。ランチョン、そしてもう一軒。楽しすぎてあっという間。
BGM : フェイセズ 『馬の耳に念仏』

(2011.6.25更新)

ナオエのドンキー日記 2011 2月

2月28日
 LIVE CARNATIONにてカーネーション『95.8.31東京』が配信開始。テープ発見した時からいつか発表したいと思ってて、ようやく実現。
http://livecarnation.jp/
BGM : ジェームズ・テイラー『スイート・ベイビー・ジェイムス』

2月27日
 和久井くんが言ってたワーナーの高音質LP盤を聴く。そういや昔から「音でかくてごりっとしてて近いなぁ」と思って聴いていた盤は大抵8000番台だったかも。ニール・ヤングの一枚目から『今宵その夜』まであたりとか?ライ・クーダー『紫の峡谷』とか...探索すると棚にあるわあるわ。昨日それ目的で買ったリトル・フィート『アメイジング!』(US盤しか持ってなかった)なんて最高の音質だった。いや、もちろんいいのもあればそうでもないのもあるが、ぼくはいい時代にロックを聴いていたんだなぁとつくづく。しばらくはその8000番台のレコードを聴くつもり。
 上野で学生時代の仲間との集まり。
BGM : リトル・フィート『アメイジング!』
 
2月25日
 国産のCD-R50枚入り購入。その足で前から入ってみたかったけど店構えがあまりに地味という理由だけでいままで敬遠してきたラーメン屋さんに入る。見た目はあまり色の濃くない昔っぽい中華そばだが、妙にうまい。これどこかで食べた記憶があるぞと思ったら、昔に海の家で食べたラーメンの味。ああいうところはチャーシューじゃなくてハムがのっかっていたものだが...。疲れている時においしいあのさっぱりしょっぱい風味だ。今や貴重だ。次はその隣にあったメニュー、辛いラーメンに挑戦してみたい。
 鈴木慶一『ヘイト船長回顧録』を聴く。Keiichi×2はEQとノイズで聴き手を濡らし泣かせすぎる。オープンリールが記憶の境界を巻き取るスピード、からんからんと何かが音を立ててふいに止まって消える...そういった音楽のはじまりと終末が延々と描かれる。リールを裏返せば誕生や川の向こう岸へも繋がる仕掛けか。その軸となる情緒の束が全時代的なパースでアレンジに混ざり込むから、ところどころで物語が蠢く場面がものすごく怖い(例えばゲストの歌声が逆相で背後霊のようにうっすらと聴こえたり、長い幻想的なハーモニカ・ソロや結界の向こう側から聴こえてくるようなコーラスだったり)。そして2011年。水たまりに滲んだ油の虹と煙の空の下で、まさかこうして「Witchi-Tai-To」を取り上げる慶一さんをぼくは想像できなかったけど、ああ、これはハリウッド・サインの裏側へ通じる穴...。産業道路の果ての「いつかどこか」を知るために(D.リンチもやっぱりそこを覗いていたわけだけど)やっぱりここにも不思議な穴が開いている。空間は想像力の捩じれたおにぎりでもある。だからこの3部作は歩く予言書として書かれている。
BGM : 鈴木慶一『ヘイト船長回顧録』

2月24日
 久しぶりに聴くランディ・ニューマンに沁みまくる。
 おととし、オークションで購入したものの動かず壁に立てかけて放っておいたカセットMTRのTASCAM488をためしに起動してみたら動いて、音も出た。こういうことあるんだなぁ。スウィッチ類もしっかりしてるからまだいけるぞ。アーカイヴスを保存しておかなくちゃ。
BGM : Loudon Wainwright III 『High Wide & Handsome  The Charlie Poole Project』

2月23日
 まずは吉祥寺で本秀泰くんの展覧会を拝見。『Something/Anything?』の絵欲しいけどもちろん売約済み。フォルムの独自性と淀まない発色、世界に誇れる。
 武蔵野文庫でカレー。チキンだけどチキンは意地でもよけて食う。入ってくる肉片はあきらめる。デリーのカシミール風味もあり、もう少し日本人向け。めっちゃくちゃ旨かった。
 古本屋さんをざっと覗いて阿佐ヶ谷。ザッパ・イヴェントのリハ。
 オファー時すでにぼくが歌う曲(「Bobby Brown」)が和久井くんの主観で決められていたんだけど、まぁ日本語詩をつけてなんとかしのげたか?キーをEからGに変更。
 リハを終え、古本屋さんをのぞいて1冊買ってから「よるのひるね」にお邪魔してさっそく飲み始める。週末にみんとりさんがソノシートDJをやるお店。主人といろいろお話してて水木しげるの『ロケットマン』が昨年末に復刻されていたことを知り驚き、あせる。ミニコミ誌『黒のマガジン』2号を購入。足立さんが水木の裏を解明してる。
 イヴェントはお話が脱線しつつも楽しかった(ぼくは出た時点で生ビール3杯は飲んでた)。ケラくんも浦沢さん(かなり酔っぱらってた?)もおもしろい。鈴木さえ子さんも飛び入りで熱弁。やはり相当音を研究してたんだなと知る。
 我々の小松さんともはじめてお会いし、そのあとブラウンノーズ2号らと一緒に始発まで。相当寝不足だったので最後はバテた。
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2月22日
 朝まで作業して、そこから結構寝た。ここ何日かはよく寝る。今年に入って特に睡眠時間少なすぎるから取り返したい。
 カレー蕎麦。コメント手直し送信。FZの歌詞を詰め。結構時間かかっちまったな。

2月21日
 昨日から今月のLIVE CARNATION配信の準備、朝方に取り込み完了。たくさん寝てから音の調整と吐き出し。送信。注文してた『お嬢さん社長』 (VHS)が届く。とても安価だったので購入した。
 ザッパの意訳詞も。しかし今日は耳使い過ぎ。

2月20日
 足の痛みはひいた。混乱の一週間だったが曲作り週間。ただ、1月からずっと5時間以下だった睡眠だが、今日は長く眠れた。しかし鼻水もひどいし、疲労感もすごい。デフ・スクール公演行けない代わりに地味にWOWOWでやってた『Dr.パルナサスの鏡』を観る。これめちゃくちゃ好き。
BGM : Loudon Wainwright III 『Album III』

2月19日
 曲のことを考えている。
 夜中に成瀬巳喜男『銀座化粧』を観る。築地川がちゃんと川だったの頃の映画。東京オリンピック開催時に埋められ首都高速になったと...。つまりぼくの通った中央区立第一中学校(現、銀座中)はまさにそこ、あの川沿いだったのかぁと。映画でも観られるけれど、銀座は柳の似合う街なのだ。
BGM : V.A 『Jazz The World Forgot』Vol.1 Vol.2

2月17日
 これは疲労だ(あたりまえか)。マッサージ。今日は何だ?足裏の真ん中が押すと痛かったりする。
 曲作り。そして23日に歌うためのザッパ曲の翻訳というか意訳歌詞の修正(これキリがない)。頭が飽和したら映画がいいのだが、さすがに時間が深いのでブラウンノーズのレアトラック集『古酒』を。太くてサイケな音に地層を感じる。よくぞつけたなこのタイトル、OLD SAKEか...。愉快だ。
BGM : ブラウンノーズ『古酒』

2月15日
 朝7時に雪かき。腰にきたね。
 オーソン・ウェルズ『イッツ・オール・トゥルー』をVHSで見る。やらせ満載の未完成ドキュメンタリーも、濃い露出の海の光がめっぽう美しい。砂丘のシーンとかまるでSF映画だ。
BGM : NRQ(ニュー・レジデンシャル・クォーターズ) 『オールド・ゴースト・タウン』

2月14日
 やはり相当寝た。沖縄かな?めちゃくちゃ高い(怖い)場所から海を望む絶景。そんな夢を見た。
 夕方から雪。ブルース・コバーン『雪の世界』をLPで聴く。LPは音がいいよ、やっぱデジタルの数倍太い。
 曲をどばっと書きためるのだ。
BGM :前野健太『ファックミー』

2月13日
 打ち上げで何も食べられなかったのはなぜ?腹ぺこのままみんなと歩いて王将で餃子だけ食べて下北沢からタクシー。静岡の山本と同乗。彼を品川で降ろして、実家へ。20分ほど横になって、味噌汁飲んで喪服に着替えて品川駅からのぞみに乗る。構内コンビニで「たらもサラダパン」(これが絶品!)とお茶を買う。
 横尾は乗っていたが「大田さん遅刻です」とのこと。一本遅れで合流とのこと。
 のぞみで爆睡。京都で目覚め、パンを食べる。あっという間に大阪。
 地下鉄で緑橋。奈良に寄ってから来た中上くんと合流。空は晴れているのに雪がちらつく。
 斎場にて横井さんの告別式。お別れをする。知り合いとも顔をあわせるが、何も言えず。悲しみこらえるので精一杯。涙止まらず。
 4人で心斎橋にて食事。
 混み合う新大阪へ。また爆睡。あっという間に品川。
 
2月12日
 5時間は寝ただろうか。
 新代田FEVER『ホプキンス・クリークの逆襲』。やるのははじめてのライヴハウスだ。その裏の楽屋がめちゃくちゃ広くて環境が良く、絵画科のアトリエみたいだなと宮原と笑う。
 音もとても安定しているし、ここすごくやりやすい。
 ギター弦張っている時に2号が一生懸命音決めしてて、それがすんなりうまくいっていたので安心する。マーシャルいい音してた。リハは力まずにとても自然にすすみ、あっという間に本番を迎える。
 みんなが楽しそうだからお客さんもノリが自然で、いい身体の揺れ、ウェイヴが生まれてた。
 2部のブラウンノーズもソデで見る。かけあいが文句なし。カントリーやジャグの古くさくない解釈が見事。しかもパンクに聴こえる。すばらしい。
 完全燃焼。
 このライヴがあと100回続いてほしいと、心から思えた。
 もちろん、今日も石井さんがマルチで収録をしていたので配信をする予定。
 打ち上げ。鈴木慶一さんも見に来てくれていて、しかもゆっくり飲んでいってくれて感激した。
 曽我部くんや前野健太くんも「あの最後、終わり方すごすぎ」と喜んでくれてうれしかった。前野くんは物販で『ホプキンス・クリーク』を買ってくれて、そこにサインした。「泣きました。おれ泣かないんですよ、人の見て泣く事ないんです。で、会場でこうやってCDとか絶対買わないんですけど」って。こっちが照れる。うれしいよとっても。
 楽しく話せて、「腹減った~」って叫びながらみんなと寒い夜道をだらだら歩いていてもずっと笑いが続いた。
 いいバンドだったなぁ。LOVE EXPERIENCE。また、遠くないところで、やりたいと思う。多分、他にめったにないからね、こういうフレキシブルな音楽性のバンド。
 なんていい夜なんだろうと思った。
BGM : V.A.『That's What I Call Sweet Music』
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2月11日
 大阪のイヴェンター、GREENS横井さん逝去の知らせに驚く。なんで?おれよりもずっと若いのに。
 何回か自分たち手打ちのライヴが続いていたので、昨年の秋にメールでやりとりしたのが最後だった。彼は日本コロムビアに移籍してからずっとカーネーションを担当してくれていた。ぼくの知らないことをとてもよく知っていて、おしゃれで気が利いて。意見は厳しいが基本、おっとりの優しい人で、一人でのキャンペーンの時などは夜通し一緒に遊び歩いてくれたものだ。
 ぼくは独立する時、大阪に行って真っ先に彼に相談した。現実に対してはストレートに厳しい人で、サービスでうわついたことを言わなかった人だからだ。
 ツアーの時は新大阪駅ホームに新幹線が着くとその車両のドアの前で必ず彼が出向かえてくれた。そこから「どうですか?どんな調子?」と一緒にホームを歩きながら改札に向かうのだ。その瞬間に彼の世界、大阪の風にスムースに引き込まれた。
 夜、SMAの壇と電話。
 導眠剤を飲んで眠る。

2月9日
 頭と身体は休まってるかな?自分。
 Frank Zappa『Hammersmith Odeon』がようやく届く。なるほど注文は昨年末だから、水星逆行中だった。
 「豆屋」のコーヒー豆を買いに柏。キリマンジャロを今回は挽かずに400g。
 タワレコでHousemartins『LONDON 0 HULL 4』Deluxe Editionを半額で購入。スーパーにて鉄火巻きとコロッケと野菜。
 お麩と野菜の味噌汁作って簡単な夕食とする。
 Facebookをいじる。
 深夜に本くんとメール。彼はとても忙しそうだけど新代田に来てくれるみたいだ。週末は雪の予報。
BGM : Frank Zappa 『Hammersmith Odeon』

2月6日
 朝10時起きも寝坊。
 車に乗って吹田で食事。ブラウンノーズ2号は4人前(1号は3人前)の餃子をぺろり。ぼくらが残したチャーハンも食べてくれた。
 交代で車運転。宮原もがんばってくれたしよく食べていた。もしかすると一番楽しんでたのは宮原かも?と思うほどいきいきしてた。
 あとPOPさんは今回はじめてだったけれど気持ちの軸というか、いろんな好みのポイントがとても近くてみんなとすごく呼吸があってたし、気持ちがいちいち伝わるので音楽をやっていても遊んでいても楽しい。
 すいすいと走って海老名SAで食事して分散。無事に東京。おつかれさま。
 このバンド、あと土曜日の公演だけで終わるのはもったいないなぁ。
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2月5日
 前日19時からのリハ後ファミレスで食事をし、0時半頃に東京出発。足柄からがつんがつんに走り、浜名湖で揚げパンにソフトクリームのせたの食べて、四日市から大田くんにハンドル渡し、少し寝る。7時過ぎに大阪着、淀川河口に近いスーパー銭湯へ。朝風呂にみんなで入ってマッサージ機三昧。座敷で3時間くらい仮眠。心斎橋に移動し14時にインデアンカレー。
 リハ終えたら安田さんが楽屋前のソファに座ってて「もったいなくて聴けないです」と笑ってた。
 岡山からざっぱうさぎくんもカメラかついで来てくれた。
 開演BGMはR.クラム所蔵の1920年代のSP盤を編纂した『That's What I Call Sweet Music』。これを聴きながら10年前ぼくは当時ブラウンノーズの家へ行ったのだ。「これがかかっているととても気分がリラックスします」とブラウンノーズ2号。
 3部構成で2時間45分。このバンドはそれぞれが責任を持って壮絶にへらへらと演奏している。そこが強い。わざわざこの日に期待して来てくれた幸運な人たちに10年分のありがとうを贈る。
 物販はブラウンノーズのCDRが飛ぶように売れた。彼らの新譜が出る時にはまたライヴやりたいな。こちらも売れ行きは想像通り。
 安田さんにこのあいだ連れて行ってもらった店で羊肉。案の定、メンバー全員喜んでくれた。ブラウンノーズ1号の持ち込んだ酒(「而今」じこん)が恐ろしくうまい。店の主人も感動し、アサリの炒め物をサービスしてくれた。
 この日はうどんでシメ。安田さんも朝までつきあってくださって面白い話を。
 じつに濃密な楽しみに溢れた日だった。
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2月1日
 13時に薬膳カレー。これで力もつくだろう。
 皮膚科にて薬(アレグラ)をもらう。
 今日は宮原とツアー・ポスターのやりとりを猛スピードで。そして入稿。
 ドミューンの「ドント・パス・ミー・バイ」のカオスに続いてエジプト100万人デモの映像にも呑まれる。変革は全方位で。
BGM : Lou Barlow 『Emoh』

ナオエのドンキー日記 2011 1月

1月31日
 今日入稿しないと物販Tシャツとトレーナーが大阪に間に合わなくなる。昨日はデザインの宮原と連絡がとれなくて困ったが、明け方「じつは体調崩していた」との連絡あり。そのまま朝9時まで宮原とやりとり。
 少し寝て夕方に税務署。源泉分の収納。デザインは無事入稿。事務所に移動してもろもろ。ここ2週間ほど睡眠アヴェレージが5時間を切った。
BGM : Tony Joe White 『The Shine』(LPで)

1月29日
 14時より直枝政広 & Love Experienceの練習。とてもいい感じ。その後、POP鈴木さんとステーキ屋。ぼくたち栄養とり過ぎ。
 古本屋さんをのぞき、100円の文庫一冊。電車は何故かあちこちで遅れが多く、サッカー、アジアカップ決勝の前半20分ほど見逃すが面白かった。

1月28日
 事務所。そのあと石川さん主催の新年会で下北沢。ぼくは鶏肉の鍋は食べないのだ。そういうことになってる。
 ソウルフラワーの奥野くんネタありすぎ。おかしくてたまらない。曽我部くんも急遽合流。飲みというよりジャンク食い。楽しかった。
 結局、朝5時に曽我部くんと朝マックでコーヒー。眠いわ、寒いわ。徹夜は身体にしみる。

1月27日
 昼過ぎよりLIVE CARNATIONで『Perfect Joy』12/25/10渋谷クアトロ公演が配信開始。
 事務所行ってから新代田FEVERにBlonde Redhead観に行ったけど、ぎゅうぎゅう。外人いっぱいで前がまったく見えず。見事に動けない地蔵状態。あまりに苦しいので3曲くらいで外に出てしまった。
 下北沢でラーチャン食ってからCD屋を覗く。風知空知で飲もうと思ったらどうやら今夜ブレバタのライヴがあったそうで、お二人はまだ店にいて挨拶できた。12、3年ぶり?かな。全然変わらない。また何かやりましょうよ、と。大傑作『BB☆C』(丁度、夕べ聴いていたんだ)の再発もしてもらいたいし。

1月25日
 蕎麦を食べに行く途中、耐えきれなくなってペットショップに飛び込み、コミドリコンゴウインコと思いっきり遊び、癒される。
 あとは曲作りとか資料作り。電話やメールでは物販だのライヴだの配信だの、もろもろの打ち合わせがやたら多い。

1月24日
 御徒町で中原由貴さんとミーティング。肉食ってから純喫茶。やはり上野付近は妙に気分がおちつく。そこからもう一軒、喫茶ハシゴ。いろいろ喋って楽しかった。今日は久しぶりに雨が降った。
 しかし、時間の流れが早い。滝壺手前の急流の感覚。もうすぐ何か大きな変化が来るのかなぁ、なんて考えていると、部屋の遠くから音が聞こえた。放ったらかしにしていた古い携帯電話が放電してひとりでに終了した音だった。そのままにしておこう。
BGM : James Blood Ulmer 『Are You Glad To Be In America?』

1月23日 
 柏でギター弦を購入。楽器屋ワゴンの楽譜バーゲンでDuffy 『Rockferry』のスコアを発見。基本、Duffyのアイテムは見つけたら買い。これは千円。
 ディスク・ユニオンで久しぶりに中古CDを。予約していたボブ・ディランの7インチ「The Time They Are a-Changin'」(赤盤)も。そのあと、ユニオンのみなさんと食事。15年ぶりくらいにタカノブくんと会えてうれしかった。
 FacebookにHOPKINSの映像「JUICY LUCY」をUP。http://www.facebook.com/carnationweb

1月22日
 直枝政広&Love Experience、Hopkinsの練習。
 翌日、Twitterに投稿したのはこれ「昨日もラヴエキとホプキンスのリハだった。楽しくてさぁ。この時が、この瞬間がずっと続くといいなと思うんだよね。直枝」
 POPさんとブラウンノーズとスタッフで居酒屋飯。落語の事をずっとしてたような。
BGM : Bobby Charles 『Bobby Charles』

1月20日(満月)
 『未見の都』 晴れたら空に豆まいて。代官山だから美容院に寄っていく。毎度の寝不足。長谷川健一くんとは京都のSOLEで一度お会いしたけれど、永野亮くんははじめて。みなさん個性が強烈でじつにいい。楽しかった。
 リハの時に閃いて、せっかく集まるのだから3人で何かやろうよと提案。たまたまコード譜もあったし「ラッキー・オールド・サン」を練習。長谷川くんのエレキ(そのリヴァーブ感)は京都出身らしく見事にサイケだ。
 いい組み合わせ。
 永野くんはベースラインまで構築しての素晴らしい弾き語りアレンジ。ギター・プレイがどことなくアーニー・ディフランコっぽいなと思った。バンドの曲とソロ用と作り方をわけているところも「考えてるなぁ」とかんじさせるもの。弾き語りが3回目?というのが信じられない成熟。
 長谷川くんは美メロの境地で、一定の美意識がゆるやかな川のように流れ、とても気持ちのいい音楽体験ができる。「京都に住んでいると京都のことがよくわからないままに生きている」と言っていた。でもそれが生活というものでしょう。研ぎすまされたフラットな内面があってこそ、そこで極まった部分から歌が生まれるんだろうなと感じさせる歌心。そんなステージだった。

直枝政広(Vo,AG)
1. 雨に濡れながら
2. ハッピー☆アンラッキー
3. オフィーリア
4. ひとりとふたり
5. サンセット・サンセット
6. JUICY LUCY
7. ANGEL
encore
EN1. あの日どこかで
アンコールセッション:直枝Vo,AG 長谷川健一Vo,EG 永野亮Vo,AG
EN2. ラッキー・オールド・サン(久保田麻琴と夕焼け楽団)

 で、また朝までセイリンシューズで飲む(というか気絶)。

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1月16日
 1992年のアルバム『天国と地獄』以降の曲は歌詞に自信がある。それで自分のプライドは保っている。メロディは歌い方でどうにでも変化可能。つまり、簡単に削り様のない岩石のような気分が言葉になる。

1月15日
 今日が成人式なんじゃないの?
 14時から西荻窪でみっちりリハ。都合でいつもとはまた違う場所。直枝政広& Love Experience、6人組の10年ぶりの音出し。みんなあのまま。そしてPOP鈴木さんもじつにいい感じ。「明日が大阪公演でもいいね」と。
 居酒屋で魚と飯とビール。イッシーさんの店に10時半に着いた。一気に何も考えず。スリル満点だったが楽しかった。ラストは大好きな「Jeannie's Diary」をイッシーさんのお店に捧げる。
 またまた朝まで。電車がなくなるのはしかたないよな。
 江戸川を渡ったらそこは雪国だった。
 だけど疲れた。今日こそはたっぷり眠るよ。
BGM : EELS 『DAISIES OF THE GALAXY』
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1月14日
 とにかく会場はCDJということを聞き、あせって選曲し直す。CDだと積もる愛着みたいなものがなかなかみつからないというか。CDRにまとめて流すだけじゃ何だし。
 考え抜いて時間ばかりが過ぎた。結局、寝ずに翌日のリハを迎えた(15日につづく)。
BGM : 鈴木さえ子 『スタジオ・ロマンティスト』

1月13日
 とんでもない傑作、徳永憲『ただ可憐なもの』についてのコメントを送信。
 こないだのグレンスミスもだけど、日本の「じっくり歌うロック」の水準はすごいところにあるんじゃないかと思った。無闇にジャンクな衝動を放り投げてOKなんて言ってる場合ではないのだ。そこは一瞬だけ「じっくり」思考すべきなんだよ。
BGM : 徳永憲 『ただ可憐なもの』

1月12日
BGM : フレディー 『マイ・ワールド・マイ・ミュージック 愛しいの神戸』

1月11日
 岸野くんの一大イヴェント『皇帝のいない一月』O-WEST。13時半入り。
 リハやってるやってる。ワッツの確かな演奏は袖で聴いてもステージのどこで聴いても素晴らしいバランス。音楽の力が束になった感じ。ソングライターのみんとりさんと宮崎くんが両脇からメンバー達を挟み込むかたちもいい。
 あがたさんといきなりお話ができたり、はじめて巻上さんにお会いできたり。トクマルシューゴ氏やゲイリー芦屋氏ともはじめて話す。感慨深し。
 楽屋ではまりこさんのすごくおいしい手作りの料理が並ぶのもこの岸野くんイヴェント恒例。いろんなものをいただく。基本、男楽屋にいて湯浅湾のみなさんとキャプテン・ビーフハートについてとか、堀込高樹くんと世間話「なんでこの部屋ぼくらしかいないんですか?怖いから?」とか、話したりして過ごす。
 一曲にかけるステージも緊張するもので、なかなかに気合いも入る。
 「ミュージックマシーン」はオリジナルのキーのまま。メロディが高いところに集まる曲で非常に難しいのだが、まぁなんとかやったか。でも、ぬいぐるみの中の人の方がじつだれよりも大変なのだ。
 好きな音楽に溺れるとはこのことだ。素晴らしい一夜という他ない。何より、こういうことをやれちゃうのは岸野くんの溢れ出る才能とお人柄の賜物。ワッツ、ますます楽しみ。
 打ち上げに参加、昔から怖くて仕方が無かった久保田真吾さん(戸田誠司さんもそうだけど)に案の定からまれたり(笑)常磐響さんとレコードの話もできたし最高だった。みんな車で帰ったり、タクるとかして消えていったが、ぼくらが結局最後まで残った。そりゃぁ、始発に乗るからね。
 
1月9日
 気分転換もあってiPhone4を買った。
 でも某auから乗り換えるのがとにかく面倒だった。もう何年もずっと貯めてたポイントが解約にも何にも使えない仕組みなのだが、その不条理を電話口で訴えるもむなし...弱りきってるおれから無理矢理に金をむしり取りやがった。疲れる。
 腹ぺこになっちまったのでルンビニでナバラタン・ヴェジタブル、陶酔。
 
1月8日
 眠る事、これが一番重要。たっぷり寝た。
 古本屋さんにちょっと散歩。乙女座なんで「ベルサイユのばら」数冊と「外伝」、「ガラスの仮面」の抜けていた巻を。ついでに角川文庫「古典落語」の上方編を購入。頭の中はワッツタワーズの曲がループ状態。

1月7日
 譜面書きはあとひとつを残すのみ。去年からずっとだけどワッツ・タワーズの曲を何度も練習。夜リハなのだ。
 ほとんど寝ずに美容院へ行って、中村屋の旬の野菜カリー。井の頭線に乗り換えて吉祥寺。古本屋さんをながめて「詩の世界」ボブ・ディラン特集を買う。
 学生(レイプスや耳鼻)の頃からお世話になってる近藤さんのスタジオGOKでリハ。楽しい(照明のエリちゃんはおめでただそうで、びっくりしたなぁもう~、おめでとう)。ワッツはやっぱり71年のマザーズだよ。本番がすごく楽しみ。
 スタッフと飲みはじめたら止まらなくなって、結局、朝まで飲んでた。ビールで通すと後が楽。

1月6日
 朝になっても眠れないから譜面書き。昼夜逆転。今日は寝不足のまま過ごさないと明日からまずい。
 起きてすぐ、宇多田ヒカル『Heart Station』を聴きながら讃岐うどんを食いに行った。「くよくよしてちゃ敵が喜ぶ 男も女もタフじゃなきゃね 明るいニュース聞かせてあげる 笑う門には福来る」彼女は普遍的なでもちょっとおかしないい歌作るよ、ほんとに。
 冬でも冷たいうどんが好き。こめかみやあごにくる歯ごたえ。
 文具屋でわざわざかわいいうさぎの絵の鉛筆を一本買う。63円。邪鬼除けにはこういうのがよい。
BGM : The Mothers 『Fillmore East-June 1971』

1月5日
 たいへんな年末年始。ということで譜面書き。起きたら生きていますように。それくらいのストレスあり。
 ...生きてた。まぁ、どたばたは少しずつ落ち着いてきてる。そういえば日食っていつだった?昨日か。先月の月食と日食の間、ライヴの時以外まじ最悪だったぞ。落ちたなぁ。いやぁ、こんなに落ちたこと滅多にない。今回はそういう人多かったみたいだな。あとは基本、天王星と土星のしわざらしい。
 というわけで譜面書き。そこでふと、そういえば宇多田ヒカルが無期限休養だったことに気付いて、これはすごい大事件だと、今更ながらあせったり。まぁそんな余裕も出てきた。

1月2日
 10年近く前に買っておいた『てなもんや三度笠』DVDをようやく何本か観る。橋幸夫「若者の子守唄」を皆で合唱するシーンがいいなぁ。
 ケラ&ザ・シンセサイザーズ『Body and Song』も聴く。いい曲ばかり。名盤でしょう。特に「ニセモノ」「今はミイラ」「音楽」なんてめちゃくちゃやばい。
BGM : ケラ&ザ・シンセサイザーズ『Body and Song』

1月1日
 深夜にKappaをDL、新年初聴き。 
 雪に凍えそうな噺「鰍沢」を扇橋、馬生、圓生で聴き比べ。小三治が映画の中で聴いていたのはだれのテープかが急に気になってのこと。   
BGM : Kappa 『よろよろ feat.いとうせいこう』

ナオエのドンキー日記 2010 12月

またまた半年あいちゃいました。こうなるともう日記じゃないですね〜。
では、順次UPしていきます! (2011.6.9)


12月30日
 湾岸スタジオに米を運ぶ。博文さん転んだとかで右手の指を怪我してた。

12月29日
 どたばたな12月、予定を圧迫する時間が続く。遅れたオフィシャル年賀状の発送作業もスタッフまかせに。もうしわけない。

12月28日
 マッサージの後、大田くんやスタッフ数人とファンクラブ会報の発送(また遅れてごめんね)と忘年会。ビールで突っ走ったが、疲れがどっと出て最終にて爆睡。最近、電車での寝相が悪いかも。
BGM : The Kinks 『The Kink Kontroversy』

12月27日
 朝からかっこいい音楽、The Fave Raves 『Bombed』を。
 花瓶の花が可憐に咲いてる。これからは好きな物食べてなるたけ好き勝手にやらしてもらうわ。正月中にやりたいことは「ベルサイユのばら」を買って読むこと(叶わなかったぜ)。

12月25日
 一旦眼が覚めてからはなんかほとんど眠れず、睡眠時間が足りない。おそらく3時間弱。きついけど朝飯はしっかり食う。
 渋谷クアトロ。やるしかない。13時入りでリハみっちり。どうもここんとこ星回りが悪く、何が起こるのかとひやひやしたけど大きな問題はなく楽しくプレイ。いいポイントいっぱいあった。お客さんもあんなにたくさん来てくれるとは思っていなかったからびっくりした。もうちょい早めにチケット買ってくれると心労が減るよ。それはどんなミュージシャンでもそうなんだよ。
 飛び入りゲストは曽我部くん。アンコールの時、アコギ2本で「流星」を。歌いながら沁み入った。
 ライヴとほぼ同時にLive Carnationの新作『Velvet Velvet Demos』(http://www.livecarnation.jp/)がリリース。おもしろいです。ぜひとも!
 打ち上げでは鍋をつまんだくらい。どろんと酔っぱらってそのあと、名村さん佐野さん夫妻、曽我部くんやPOPさんらとラーメンとハンバーガーのはしご。へとへとなのだが始発とかなのに山手線も京急も座れないし、まいった。こっちはクリスマスなんて関係ねぇのに。というわけでやっぱり13時間以上寝て、おふくろカレーを食す。
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12月24日
 真冬にリリースしたいね、という思いが叶った。直枝政広&曽我部恵一「流星」がジャスト0時にOTOTOYで配信開始(http://ototoy.jp/_/default/p/17205)。

12月22日
 外環とばして蕎麦屋でたぬきそば急いで食って。リハ。さて、ツアー・ファイナルに向けカンを取り戻す。なので練習内容は激しいにもホドがあった。久しぶりのドンキー。やっぱり、おとといから気分が激しく落ちてしまっている。外環を走って「とんでもない一週間だな」とつくづく。
BGM : Bill Evans & Jim Hall 『Undercurrent』

12月20日
 どうやら月食らしい。水星逆行と重なるとは、最悪だろ。ここんとこずっと本当にひどい星回りだ。そういう時に母親の店はリスタート(開店は便宜上先週の18日大安吉日)している。そのパワーにはまことに恐れ入るほど。
 しかし、ちょっとまいった。別件で非常にきつい...。昼下がりから夜まで気分いちじるしく悪し。
 美容院で心の掃除。事務所行って曽我部くんとのクリスマス配信「流星」告知の瞬間を見守り、電車で一旦家に戻り、車で宮崎貴士&岡村みどりさんとの某ミーティングに出かける。真っ暗静かな墨田区の深夜にステーキを食す。
 1時過ぎに戻ってから配信用の12曲(『Velvet Velvet Demos』)のまとめ。数曲以外はTDしなおす。できあがったのが翌日21日の午後4時。結局、29時間は起きて仕事していたということになる。20日はそのくらいヘヴィーだった。

12月19日
 徹夜。「流星」のミックスを昼まで。一旦寝て、夜あげる。曽我部くんから朝方OKの連絡。配信用の限定MIXというつもりで、大きな気持ちのままファイルを納品することにした。

12月16日
 月見ル君想フ。ブリジット・セント・ジョン3回目の来日公演の前座。
 ブリジットと楽屋でふたりっきりになった。彼女は練習をしてるんだけどその音があまりに気持ち良くて、ぼくはその横で口開いたまま寝てしまった。目覚めた時、彼女は「ララバーイ」と言って笑った。
 もちろんお客としても前回の2回は観ている。完全なアウェイだが気持ちよく歌う。ブリジットとの共演は「Look at this Child」をお願いした。素敵な思い出になった。
 ブリジットの歌はますます透明度をましていた。Fyldeというメーカーでとてもバランスの良い音だった。
 観にいらした中川五郎さんと曽我部くん(ブリジット・セント・ジョン『アンダー・トーキョー・スカイズ』買ってた)と飲み。曽我部くんは居酒屋メニューにとてもくわしかった。
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12月15日
 参宮橋。OTOTOYで取材。曽我部くんと近況について語りあう。渋谷に出てイタリアンでご飯食べながら楽しくミーティング。タワレコ覗いてMOJOの増刊フランク・ザッパ特集号(生誕70周年、かなりいい内容だった)買ってから事務所。
BGM : Duffy 『ENDLESSLY』

12月10日
 車のバッテリーがだめになった。うんともすんとも言わず。◯◯◯自動車に電話したらかけつけてくれた。また代車だが、やっぱり国産車は軽いし楽でいい。水星逆行になったとたんにこれ。まぁ、Macじゃなくてよかったけど。
 というわけでPT作業。今日は曽我部くんの歌の入った「流星」の音をこねくりまわす。
 夜食はカルディの激辛ビーフカレー。エグ味が特徴だが、醤油を匙半分足すとカシミールに似て旨くなることを発見。

12月9日
 一転、一日中吐き気と嘔吐。昨日のバリウム&下剤とアルコールの相性だと思う。激しすぎる二日酔い。しかも打ち合わせ2件、取材一件。帰りの山手線でも一度巣鴨で降りたり、大変。深夜ようやく落ち着き、うどん。

12月8日
 断食後、朝から検診。バリウムってほんとむかつく(あとで必ず具合悪いのであんなもの来年は飲むのやめる!)。午後少し仮眠。マッサージの後、柏に一旦戻って急いでタワレコでDuffy『ENDLESSLY』購入。夜、武道館を終えた曽我部くんと六本木交差点の真下で打ち合わせ。朝までめちゃくちゃ楽しく飲む。

12月6日
 喫茶店の工事をのぞきにいくとかなりすすんでいてびっくり。

12月4日~5日
 深夜にレンタカーで東京を発ち、飯ったり休んだりしながら走る。海老名から運転。P-Vine井上さんから送られてきたサンプル盤『ローオン歌謡列伝』で気分にノリがでて運転楽しい。朝、京都着。インターネット・カフェで仮眠をとり、河原町三条の六曜社でコーヒーとドーナッツ、そして新福菜館でラーメンセット。安田謙一さんと橋のたもとで落ち合い高野方面、恵文社で本を眺める。Richard Goldstein「Poetry of Rock」というロックの歌詞いっぱいのペイパーバック古本を購入。
 会場のSOLE CAFEには5時着。リハをはじめると音の響きがよくて感動。いい空間だ。安田さんもいろいろとこちらをリラックスさせてくださる。本番、お客さんいっぱい。考えながら曲を選び、最高のかたちでライヴが出来上がった。2時間以上。22曲。ビール小瓶を軽くいただいてから安田さんを京都駅まで送り、車は宿の茨木へ。紅葉のせいか京都の宿はとれなかったのだ。が、茨木はベッドタウンで酒場が少ない。ちょっとがっかりしながら飯。ファミレスで一杯。
 翌日、高速じゃなく下でミナミ入り。いつもとは違う風景を走った。日本橋の某洋食屋さんでビフカツ。酸味の強いドミグラスが非常に不味い。これが老舗なのか?おれの舌がおかしいのだろうか?
 難波タワレコ入り。お客さんあつまってくれてる。
 再発のインストアなんて前代未聞だと思う。安田さんいつも楽しいお話をありがとう。来年はもっとこういう濃密な時間を企画したいね、なんて話をする。Duffyの新譜買えばよかった...。
 無事終了後、イレメさんも交えてアラビアンコーヒーを飲んでから法善寺横町おまいりして羊肉料理。これ最高にハマる。「帰ったら一番だめな時期のサンタナ8枚聴かないとならない」と安田さん。忙しい中をおつきあいいただいて感謝感激。
 心斎橋でおふたりとお別れしてソウル・フラワー・ユニオンを観にBIG CAT。これはR&Rの神髄、つまり笑っちゃうほど楽しいってこと。辺野古ではがっつり揺れたが今日は疲れもあるのでじっくり後ろの席で観させてもらう。終演後、中川くんに挨拶。
 外でたこの小さいたこ焼きを食ってから帰路につく。運転は楽しいが、途中、さすがに休んだり食ったりするから時間が大分かかったし、朝方の渋滞もひどく、結局、品川着は朝の9時。
BGM : オムニバス『ローオン歌謡列伝』
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12月2日
 美容院。そのあとミュージック・マガジン社で和久井光司くんのザッパ本にむけての対談。編集部浅野さんは同い年だった。なかなか旨い寿司飲み屋でミーティングし、品川。眠って朝に高速。

12月1日
 マッサージ。PTで作業。配信用にまとめているところ。

ナオエのドンキー日記 2010 11月

 こんにちは。
 先日12月25日に行われたクアトロ音源が『LIVE CARNATION』にて配信開始です。音すばらしいです。じっくり仕上げています。どうぞフル・アルバムでライヴをお楽しみください。
 そしていよいよ直枝政広&Love Experienceの『ホプキンス・クリークの逆襲』大阪、東京公演が近づいています。どうぞよろしく!これこそお見逃しのないよう!(2011.2.1更新)

11月30~31日
 37年も続いたおふくろの喫茶店が大家の都合で一旦閉店なので、その手伝い。しかし、運命というか宿命というのか、休業した隣の歯医者さんのご好意で待合室を店に改造、また近くそこで新装開店することになっている。多分、家族で一番タフな人だ。生き甲斐を持っていつまでも元気でいてもらいたい。
BGM :トッド・ラングレン 『魔法使いは真実のスター』

11月27日
 Inter FMにて「ドント・パス・ミー・バイ」生出演。京浜デパートで差し入れ買って安田さんと品川駅で待ち合わせ。タクシー飛ばす。
 湯浅学さんと根本敬さんのインスタレーションとでもいうべきスタジオ内。多数のカセットやおもちゃなどのノイズがずっと途切れない。のぼせそうなほどにカオス。ヘッドフォンしていても雑音で何が何やらさっぱりわからず。でも快感。脳内がジューシィになった。最高に面白い番組だった。持参したテンペストのシングルをかけてもらって満足。
 この後、大井町に出てホルモン焼き。

直枝、安田謙一さん、根本敬さん、湯浅学さん

11月24日
 決算や毎月の支払いで頭を悩ませる。何もかも一番大変な時期に会社はじめたわけだしね。このご時世、CDよりライヴがいいと言われているけれど、それは保守的な若年層を対象にしたメジャー基準(もしくは海外)での話としか思えないな。CDだってライヴだってどっちもきついよ。違う?でもさ、動くのをやめたらだめなんだよ。
 安田さんからもらったイレメさんの最新MIXCDRを聴く(じつは、聴く音楽が身体に響かない時期が続いていたんだけど、この歌謡体験がきっかけになって活性化した)。

11月23日
 決算。事務所通い。岸野雄一くんから来年早々の出演依頼あり。

BGM : ソウル・フラワー・ユニオン 『キャンプ・パンゲア』

11月20日~21日
 考えてみたら超寝不足である。今月は3~4時間の日がずっと続いている。ライヴの日でもそうだ。
 のぞみで名古屋(禎くんは少し遅れる)。宮田、大田、直枝はタクシーでTOKUZO。時間があるので3人して飯。おれは初のスガキヤのラーメン。かつお出汁があそこまで効いてるとは思わず、びっくり!TOKUZO戻ると店長森田さんは二日酔いらしく「頭いてぇ~」と自転車に乗ってどこかへ行ったが、そのままなかなか帰って来ず、しばらくして女性スタッフが走ってきてあやまってる。
 なのでリハ開始が遅れるがなんとか。アコースティックな前半とエレクトリックの後半。その目論みはハマり、演奏ばっちり、MCも爆発。大いに盛り上がったのである。久しぶりのワイルドハニーでは中古CDを2枚購入。歌謡曲などのミュージック・テープを「あげます。あってもしょうがないんで」みたいな感じでごそっといただく。そして大いに飲んでフェイヴレイヴスというバンドの音を聴かせてもらい感激。なんたってO.V.Wright歌う日本人がいるんだぜ。驚きの音、最高だった。
 大田くんは平澤くんを連れて大丸ラーメンを食いに行った。こちらは疲れてるし酔っぱらってそれどころではない。
 3時間ほど寝てから機材車に乗り込み移動。ここからおれは車組。もらったミュージック・テープで松田聖子2枚組を聴きながら大阪に入り、すぐに「梅田へ!」
 大好きなインデアンカレー。そしてシャングリラ入り。
 リハ順調にすすみ。見通しの良い空間のクリアなとてもいいライヴになった。
 小さい音からはじめた。今回は力を抜き、相手の音を聴くことから、それもゆっくりはじめたいと思ったのだ。 
 安田さんとキング・ジョーくん楽屋に来訪。打ち上げはシャングリラともう一カ所行ったっけかなぁ?気がついたら道を延々歩いてて旧バナナのあたりで禎くんと横尾と丼を食って、ショット・バーでシメたんだ。
 翌日は午後より車で帰京。BGMは昨日もらったカセット、荒木一郎、草刈正雄など。吹田からほぼおれが運転。川崎で機材の照井くんに交代。


11月19日
 今日はようやく耳鼻科に行けた。薬もらって吸入。行きつけの蕎麦屋のカレーそばで気合いを入れる。
BGM :グレンスミス『ROMAN ALBUM』

11月14日~18日
 最近は経理の詰めで連日事務所仕事とライヴ準備が並行。ここのところ休みがまったくないので体調に気をつけてる。何故か納豆とキムチを異様に食べてるな、毎日欠かさず。週一は叶わないが、たまのマッサージにも心から救われている。

11月13日
 新宿タワーで『HOPKINS CREEK 10th Anniversary Deluxe Edition』インストア。再発でインストアは異例とのこと。そしてここまでお客さんがたくさん集まってくれたのも凄い。10年前のインストアもここだった。あの時も約180人がサインの列に並んで「こりゃ事件だね」なんて話をしてた。ちょうどインディーズ盤ブームがはじまった頃だった。
 今日もブラウンノーズにはまたおもちゃをたくさん用意してもらって、アコギ、ベース、ドラムスのトリオ。1.大食漢 2.野いちご 3.ひとりとふたり 4.ピエロ・ファンタジー(ブラウンノーズ)5.JUICY LUCY、そしてぼくの弾き語りで6.ギターに映る空。初代デザイナーの星野くんと今回のデザインを担当した宮原清とブラウンノーズとともにビール屋さんでがっつり。そこから恵比寿のセイリン・シューズに移動して毎度、失神しながらの飲み。朝方は頭痛。実家で起きてさっぱり冴えず。超二日酔い。

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11月10日
 『HOPKINS CREEK』DX盤が発売されたけど、半日、次のツアーのリハーサルで根詰めてた。おそらくこういう時は何らかの力に導かれてるんだろうな。ほぼ夢遊病のように日々を過ごしている。もう地続きで何が何やら。
 創作も経営もいろいろある。表現するにも商売するにも、そこにはやりたくないことも含まれるからだ。だから結果、好きなことが出来るわけだけど、じゃあ好きなことって何だ?そこはとてもデリケートな問題だし、微妙だな。もし、自分の発想や技術のすべてが全部好きだと思えたりしたら、一度考え直した方がいいだろう、きっとそのほとんどが勘違いだから。
 ただ、音楽が最終的にかたちになった時は素直にうれしいんだ。その喜びは創作の痛みと引き換えにとても長持ちするからね。

11月8日
 ぼうっとしてた。スーパーの駐車場に入れてからマッサージに行ったあとで気がついたら駐車券がない。後ろポケットにいれたんだけど。コーデュロイのポケットは滑るから一番あぶないんだ。...というわけで駐車1時間半で5千円とられた。最悪。

11月3日
 直枝政広&ブラウンノーズは西荻で真昼のリハをきめて、下北沢へ移動。shimokita round up3。シェルター。久しぶりの共演もばっちり本番も楽しく。いい汗をかいた。見に来てくれたPOP鈴木さんも一緒に、飲みはじめは居酒屋。2軒目の風知空知では斉藤哲夫さんと同席、お話。3軒目の後、ラーメン食べたような気がする。POPさんが激しく酔っぱらったまま自転車に乗って帰ったような絵が残っている。

ナオエのドンキー日記 2010 10月

10月29日~31日
 夕方に沖縄入り。まず那覇でレンタカー。「田舎そば」のソーキそばが絶品。桜坂の映画館でお茶。そこから歩いてライターの林陽子さんがやっている飲み屋さんに移動。運転なのでノン・アルコール。おいしいものをいろいろ食べてから移動。



 「Peace Music Festa!辺野古2010」。台風が去り、すばらしい天候にめぐまれた。30日からずっとあの浜辺にいたような感じ。美しい浜辺で歌った瞬間。この海に受け入れてもらえたような気がした。たくさんの人々との邂逅も、そして新たに知り合えた奇蹟に感謝。幸せな時を過ごした。アルテスの鈴木さん、そしてソウル・フラワー・ユニオンのみなさんに感謝。

PMF1日目  
辺野古 
辺野古 
辺野古 
辺野古 
直枝、演奏中w/SFU奥野さん 
SFU中川さんと 
SFU奥野さんと 
中川五郎さんと 
ヒゲのかっちゃんさんと

10月28日
 辺野古を前にして、湿気なのかブリッジなのかギターの3弦がやけにビビるので平石くんにメール。夜治してくれるという。美容院の帰りに上中里。駅前のそば屋で少し飲む。応急処置すごく助かる。尾久から電車に乗ったら買ったばかりの傘を車内に忘れた。


10月27日
 締め切りから2日遅れてen -taxi原稿あげ。

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10月23日
 西荻でブラウンノーズとのリハ。

10月22日
 レココレに書評原稿を送信。
 Twitterを見てみる : Sufjan Stevens『The Age of Adz』なう。まったくとんでもない人だな:nestなう:Admiral Radley最高だった!モールス詩集買った、ゲラーズも良かった!すばらしい時を過ごした。ミトくんとも会った。

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 そのあと、渋谷の桂花でラーメンを食す。モールスのアルバムWeather Sketch Modified』がめちゃくちゃ良い。今日は今年のベストに入れたいほど良い2枚を聴いたなぁ。

 激動の月。両親は揃って商売やってたんだけど、長年のそんな仕事のことでもいろいろあった。健康だからよいのだけど。でもまさかこの月にくぎりがあるとはなぁ、これは予想外だった。
 堂島くんとのイヴェントでは急に声がでなくなってあせったが、ビルボード東京では鈴木祥子さんと5年ぶりの演奏を心から楽しんだ。

 『HOPKINS CREEK 10th Anniversary Deluxe Edition』そのマスタリング以降は怒濤のようなスケジュールで納品まで駆け抜けた。2010年版デザイン宮原清くんとの作業は緻密で、しかもぎりぎりタイトな進行だったがその内容ばつぐん。納品も間に合った。
 思い入れのあるテーマでの小さな原稿もいくつか。締め切りを旅の前にすますという綱渡りは毎度のこと。

BGM : Moools 『Weather Sketch Modified』

10月1日
 ラ・カーニャ。じつにいいライヴだったんだよな。まずね、橋本さんみたいなアドリヴの効くチェリストはいないと思う。歌を歌わされちゃうわけだ。リクオくんものびのびと本領発揮。すばらしい内容でした。アンコールのぼくの曲は「Lovers & Sisters」「カルア・ミルク」。リクオくんは「光」と「フォーエヴァー・ヤング」そしてまさかの友部正人ヴァージョンでアイ・シャル・ビー・リリースト。この曲は人前ではじめてやった。飲んだですね、この日も朝まで。

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ナオエのドンキー日記 2010 9月

 さてさて、またまたごぶさた!秋の記録をUPしました。ワッツ・タワーズへのゲストが歌い始め。一月後半は久しぶりのDJとか晴れ豆にての3men弾き語りとかありますので、遊びに来てね。
そして、いよいよ直枝政広& Love Experienceは「ホプキンス・クリークの逆襲」のリハーサル開始です!楽しみにしててください。
 日記はちびちびと、で、この続きは追って。というわけで、今年もどうぞよろしく。(2010.1.15更新)


9月29日
 今日も寝不足。またもや千代田線に乗って下北沢でリクオくんと橋本さんとのリハ。終わって飲み。鰹のたたきとかさんまとか。とても楽しかったが、連ちゃんで飲んでるし、あまり寝てないから途中でおいとま。
 ソファで少し休んでSufjan Stevens『All Delighted People EP』flac購入。PayPalアカウント持っててよかった。しかし8曲アルバムがたったの429円ってすごい。
 BGM : Sufjan Stevens 『All Delighted People EP』

9月28日
 寝不足。銀座でプッシュピンの展覧会を。その足でまたもや下北沢。Roseで曽我部くんと「流星」のミーティング後、一緒にカレーを食べに行く。般°若のさらさらしたカツカレーうまい。曽我部くんと「じゃぁ」と別れてからユニオン寄ってレコード見てたらゴーイングの松本くんとばったり。いろいろ話してたら、すぐまた曽我部くんも入って来た。

9月27日
 代官山の美容院。そして下北沢でQuipの取材。『Hopkins Creek 10th Anniversary Deluxe Edition』について。超久しぶりに千草で塩サバ定食。渋谷に出てCDJの取材。こちらは『バンド・オン・ザ・ラン』について。
 眠れなくて、6時に起きて音作業を開始。8時にようやく寝床。

9月21日
 曽我部くんから「最高!!」とメール。野際さんが貸してくれたDVD『サマータイムマシーン・ブルース』を深夜に観る。

9月20日
 実家へご飯を食べに行った。今日が敬老の日とは知らなかった。手みやげもなく申し訳ない。「流星」夜中に歌ってTDして送信。

9月19日
 潤滑な作業について考える。特に作業用の音源に関してはオタクにならないといけない。いざという時困るからだ。「流星」の曲デモはリズムやテンポからもう一度仕切り直し。

9月15日
 夜のうちに眠れたからちょっと睡眠足りなくても朝早く起きちゃう。野菜たっぷりの味噌汁作って卵かけごはんと梅干し。コーヒー飲みながらホレス・アンディ聴いたり。
 午前中に作業。『Hopkins Creek』のデザインをやってくれた星野くんと電話で久しぶりに話す。素材借用のお礼とか雑談。「アウトテイクの写真にもいいのがあるんだよね」なんてこと。作っている時の思い込みはそれはそれで素晴らしい。けど、10年経つと同じ物を見てもまったく違う景色に見えてくるし、他の面白みを理解できるようになる。時間は不思議なものだ。
 涼しい。午後から『Hopkins Creek』Deluxe Editionのミーティングに向かう。
 
 夜、訳あって長年人に貸していた個人的にとても思い出深いギター(高校で手にしたはじめてのエレキ・ギター)を返してもらおうと連絡したら、勝手に捨てられていたことが今日発覚...。もういらないんだろうと勝手に思ったらしい。あきれて力抜けて怒るにも怒れなかった。すごくくやしい。

9月14日
 昨日から曽我部くんと「流星」の件でやりとりいくつか。
 夕方、プレベを購入。じつはベース・ギターはその時々で借り物を弾いていたのだ。今回はじめて自分で買った。20年物だが材質の割といい物らしい。'62年モデルで状態も良く、何より軽い。平石くんが新大久保の楽器屋につきあってくれて助かった。
 そのあと、渋谷で佐野郷子さんの誕生パーティに参加。川勝さんともすごく久しぶりにお話できた。軽く演奏に参加してみたり。今日もほぼ寝ていないので早めにおいとま。

9月12日
 ライヴの翌日は12時間以上寝る。もう恒例。禎くんの息子無事に生まれたとの連絡あり。

9月11日
 リキッドルーム。また親父が車に乗せてくれた。広尾の薬局でドリンク剤を買って一本渡す。2年目の『Eternal September』はLOST IN TIMEと曽我部恵一ランデブーバンドを迎えた。この日、はじめて曽我部くんとギターと歌だけで「流星」を歌った。シンプルでとてもいい曲。響いたね。
 我ら新体制のバンドはまだもう少し時間がかかる感じだ。

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9月9日
 リハ。

9月7日
 今回はドラムス宮田繁男、キーボード上田禎を迎えてのセット。長時間リハーサル。中原さんの時も毎度感服して大いにしびれまくるのだが、これはまたとんでもないことになってるぞ。生き物だな、バンドは。

9月2日
  Iの通夜。吉川から北上して越谷。麻呂の相棒のHは来れないそうで、結局、Kと並んで棺の横で35年近く前に作った曲「時は過ぎて」を語るように静かに歌った。

9月1日
 一旦寝たが2時間で目がさめる。夕方実家に置きっ放しだったフォーマル服をとりにゆく。

ナオエのドンキー日記 2010 8月 #2

8月31日
 静岡のYから連絡。訃報。高校の同級生のI。奴とは何年か前に電話で話してそれ以来。Kから電話「今、Iに会って来た。親族からにぎやかに送ってやってくれと頼まれた、おまえあの曲歌ってくれ」とのこと。あの曲とは学内で親しまれた麻呂の「時は過ぎて」という曲。カセットから音を取り込んで聴いた。言葉は青く稚拙だが、歌になっている。夜中は作業に戻るが、集中できない。

8月29日
 またよく眠って起きて、たまった「ゲゲゲの女房」みて何度も泣いて、歩く。ポカリスウェットをしっかり手に。柏のディスク・ユニオンでDAFの1st LP。そして2ヶ月前にWくんに話してた名盤Peter Walker『Rainy Day Raga』だが、「あの後すぐ注文票来たんですよ」とのことで勇んで買う。タワレコで岡村詩野さん絶賛のPerfume Geniusを。
BGM: Perfume Genius 『Learning』

8月28日
 実家。朝4時ころから気絶。合計14時間くらい眠ったと思う。ライヴの次の日はたいていこうだ。夕方には両親を大井町の永楽とデニーズに連れていったが、あとは横になって寝た寝た。

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8月27日
 紅布で騒音寺と対バン。

8月26日
 誕生日。高速大渋滞。お子様サービスかしらないが夏休み終わりのお台場周辺は混む。実家で一息つき予約時間遅刻の美容院でカラー。プレゼントまでありがとうございます!タワレコでArcade Fire 『The Suburbs』とFreelance Whales 『wethervanes』を購入。渋谷のビール屋で飲み。ダン・ペンの2ndステージを観にビルボード。最高。ダン・ペンと二度も握手してしまった。H澤くんとお店のはからいで思わぬお祝いケーキのプレゼント。素晴らしい誕生日だ、こんな日はめったにない。赤のれんでラーメン。夜は味薄目なんだな(変えない方がいいと思うよ)。勉強になった。
 BGM : Freelance Whales 『wethervanes』

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8月24日
 引き続きの作業後おおたかの森へ走る。紀伊国屋書店で目についた細野晴臣・鈴木惣一朗 『細野晴臣分福茶釜』、大原富枝「彼もまた神の愛でし子か―洲之内徹の生涯」(ウェッジ文庫)、DVDで『ストレイト・ノー・チェイサー』を購入。レイトに飛び込み『インセプション』を観る。

8月23日
 タイミングもあって皮膚科と耳鼻科のはしご。診察代と簡単な一週間分の薬だけなのに4千円ちかくとぶ。作業。

8月22日
 作業、作業。同時進行のユニット。大変だけど面白い。
 
8月21日
 事務所にて細かい仕事の後。銀座松屋「ゲゲゲ展」に飛び込む。「悪魔くん」や「河童の三平」が大好きだから、その原画にうっとりだった。ガキの頃、地面に魔法陣描いて呪文となえたけどその時は悪魔は出てこなかった。でも大人になってからはふつうに悪魔とよく出会った。そのへんにうじゃうじゃいる。
BGM:P-MODEL 『イン・ア・モデル・ルーム』
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8月20日
 作業。

8月19日
 HMV渋谷が閉店。曽我部くんの企画『HMVおつかれサマーフェス!』にのる。
 出番は15時ちょい前。しかし後ろまでぎっちり人が溢れてる、平日昼間なのにあんなに人がいるなんて驚いた。「コズミック・シー」「やるせなく果てしなく」「It's A Beautiful Day」、大田くんとデュエットで「市民プール」。曽我部くんから 『けいちゃん』いただく。Joanna Newsomの近作や懐かしいSwell MapsなどのCDを買った。そういえばこの店ではよくイギリスのマニアックな音と出会ったものだ。
BGM : Swell Maps 『Jane From Occupied Europe』


8月16日
 墨田区で宮崎貴士&岡村みどりさんと会っていろいろとお話。飯でもということでビリー・ザ・キッドで深夜ステーキ。激辛メキスープが最高。肉食ったら笑いがとまらなくなった。よく笑ったな。

8月15日
 今年はとにかく暑い。
 おやじが「乗っていくか」というので贅沢にも個人直枝タクシーで会場12時半入り。
 渋谷BOXXで「詩の力」というイヴェント。小島麻由美さんとすごく久しぶりに会ってしかもいきなり一緒に歌った。
 終了後、気楽なイタリアンでご飯。平澤くん、Kさんと横尾と朝まで事務所で時間潰す。朝5時の品川駅が暑苦しくて熱中症になりかかった。

(2011.1.15更新)

ナオエのドンキー日記 2010 8月 #1

 すごく間があいてしまいました。外からは激動に見えなくともけっこうな激動の中にあって記録もままならず、内容はすかすかになってしまったのでした。Twitterなんかでもあえて言わないからだけど、じつはこう見えて曲はちょこちょこ作ってます。耳鼻咽喉科のライヴ盤は出たばかりです。そして『ホプキンス・クリーク』のDeluxe Editionの準備に入ってます(詳細は後日)。ライヴも続きます。まず8月27日新宿紅布(Red Cloth) with 騒音寺。そして社運をかけた一大イベント9月11日恵比寿リキッドルーム「Eternal September」にぜひお越し下さい。


8月13日
 今週は機材のせいで個人作業進まず。天候も不順で低気圧が重いが、昨日、早くもDigi002が無事修理されて戻ってきて(なんと無償のうえ配送まで)作業再開。ブラウンノーズと電話で話す。ぼくの『ホプキンス・クリーク』再発がでるというのでまた同時発売?新作を録音しているという。うわっ!そうだ。2週間後、おれは51歳になるんだぞ。あれから10年か。

8月10日
 上野にて耳鼻咽喉科の打ち上げ。宮原清も参加。たくさん飲んで楽しい会になった。こうしてあらたまって耳鼻咽喉科でちゃんと飲んだのはどうやらはじめてだったらしい。

8月9日
 先週末、作業に入ったとたんProToolsのDigi002がトラブル起こしていたのだ。じつにまいった。で、午前中に赤坂の AVIDに修理を出す。右翼さんの過激な活動のおかげで飯倉片町周辺は身動きとれず。機動隊と街宣車がもみあってた。赤のれんで昼ラーメン。実家に戻り少し仮眠して出かける。平和島沢田の某所で新しいプロジェクトの2日目。帰りはまた猛烈な湿気の中、環七を駅まで歩く。

8月8日
 天王洲アイルのおしゃれな運河に浮いたお店で友人Nの結婚パーティ。強力な雨男。夕方晴れの予報なのに雨が降った。一曲歌う。おいしいビールとワインをたらふく。白ワインうますぎ。一体何杯のんだことか。ガリガリ君の梨(これは香料がきついな)食べてモノレールに乗って実家について着替えたらいつの間にか気絶。朝7時に目覚める。


8月7日
 美容院でパーマとカラー。時間が空いたのでハンバーグ食べて渋谷に出てレコファンでCDをちょっと買っていとこのヤマジュンの映画初日を。また終電。ここに書いてなかったけど、ここんとこ「アドルフに告ぐ」「きりひと讃歌」「MW」と手塚治虫のヘヴィなものばかりをたらたらと読んでもいた。
BGM : 友部正人『また見つけたよ』

8月5日
 事務所で耳鼻咽喉科のファンクラブ先行の発送作業。最近はいつも終電まで作業。
BGM : The Bird & The Bee 『Interpreting The Masters Volume1 A Tribute To Daryl Hall & John Oats』
 
8月4日
 ずっと事務仕事もやってるけど。今日から新しいプロジェクトも開始。そしてもうひとつ新しい動きも近くはじまるだろう。活発になってる。忙しく動き回ってもあまりバテなくなった。先月からたばこをやめたせいもあるかな。ただ、食欲はすごいよ。しかし今日は汗かいた。デニムが重かった。
BGM : Admiral Radley 『I Heart California』




ナオエのドンキー日記 2010 7月

7月14日
 入稿ぎりぎりで手書きTシャツのやりとりが激しい。しかしFAXというのはじつに便利だ。

7月13日
 こないだから危うかった持病が極まったので耳鼻咽喉科へ。結局、鼻だ、鼻。お薬いただく。しばらく通院します。手書きTシャツのアイデアをいくつか。あと、やりとり中の耳鼻咽喉科LIVEの宮原清デザインもじつにすばらしい。苦難の道だった独自ドメインのメール設定がようやく繋がる。

7月11日
 食べ物の味がしない。くしゃみで声ガレというのもシャレにならない。声でにくい。夕方に沖縄そば食べたらダシの風味がわかったのでまずまずか。ネイキッド・ロフトで豊田道倫「勉強会」のゲスト。たくさん曲をやったなぁ。豊田くんの曲はひりひり。DJのような気分で曲を繋げて歌った。声も問題なく本番はしのいだが、打ち上げ中に咳が止まらなくなったのできっぱりたばこをやめた。

7月8日
 今週はずっと事務所で経理まとめの週だった。今日は会報の発送、そしておいしい居酒屋さんで飲み。

7月1日
 その後、歯医者は終わったけど、Macが壊れたわけです。角川春樹さんとの句会(その模様は扶桑社『en-taxi』No.30 Summer 2010をご覧になってください)や会報の制作までは手書きでなんとか。で、連続弾き語りライヴもあったりで、コンピュータがなきゃないでそれなりにのんきにしているぼくにしびれをきらした横尾が「買いにいきますので!渋谷に来てください!」とのことで新Mac導入。来月くらいには個人的にノートも買うつもり。

 

Profile

直枝政広
カーネーションのバンマス

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New Release


New Maxi Single 『ジェイソン』
2009.4.15 release


『宇宙の柳、たましいの下着』
直枝 政広


『HOPKINS CREEK』
直枝 政広