ナオエのドンキー日記 2009 11月 #1

 こんにちは。いよいよ25日に新作『Velvet Velvet』が発売です。手応えありありなんで、どうぞお楽しみください。コロムビア再発の第1期3タイトル耳鼻咽喉科BOX、CDよりも音のいい24bit高音質配信「さみだれ」などなどもドカンと一気にリリース。この1年の努力が実ったのです。感無量。どうぞよろしく。Twitterもはじめました。是非、遊びにきてつぶやいてくださいね。http://twitter.com/carnation_web

11月21日
 「a Beutiful Day」「Girl Friend Army」原稿を一気にあげる。実家へ行きカレーライスを食べる。

11月20日
 昨日の朝日新聞をチェック。あ、載ってた。CDジャーナルもストレンジ・デイズも目立つ場所に大きく載ってる。ありがたいなぁ。
 手頃なスウェット(ショッキング・ピンク!)と乾麺の蕎麦とコーヒーを買う。ぽっかり空いたけど、何もしないわけにもいかないのだ。一気に9枚のCDを出す以上、それに関わる仕事はそう簡単には終わらない。日々届く原稿のチェックや書き物。昨日はプレイリスト。今日は『Edo River』のリマスターについて書く。事務所ではスタッフが決算に追われている。え?あさってまで連休?

11月18日
 左の歯に水がしみて困るので歯医者さんに行く。スタッフからもらっていながら観ていなかったTV録画のDVDで川島雄三『青べか物語』(未だソフト化ならず)をPCで観る。森繁がえらく渋い。昔の江戸川河口、浦安の絶景に感動。

11月16日
 左肩は動かすと激痛。昼、でっかいおにぎり食ってボーっとしてから取材に向けて代官山の美容院。よく行くなぁ。自由が丘のHi-Soundsでナット・キング・コールの1959年録音のCDを。貝類もしばらく避け気味だったが何年ぶりかでカキフライを食った。

11月15日
 下北沢SHELTERに出演。最高のギター・ソロが弾けた。短くも、まとまりでは今年一番の出来だろう。SHELTERはとても音のいい小屋だった。中華屋で飲み、キリン・ラガーの瓶は最高だ。この際、鶏ダシ無視で眼をつむって食う。本部の打ち上げに顔をだす。渡邊文武くんと久しぶりに会えて話せてうれしかった。彼はいろいろな人を紹介してくれた。ザ・タイガースのサリーの息子さんと記念撮影。深夜の最終電車移動はさすがに毎度うんざりだが日曜夜は空いている。大井町の暗い道を歩いていたら突然左肩に違和感。50肩?宿題もまだまだあるけれどちょっとでいいから休みたい。身体はぼろぼろだよ。


 

11月14日
 マイルス・デイヴィスの70枚組BOX『The Complete Columbia Album Collection』を英アマゾンに予約。はたしてあれで救われるだろうか?外環にのってリハへ。10分空いたのでレコ屋でペギー・リー『貝がら』とフランク・シナトラ『シナトラ傑作集』を。どちらもペラジャケLP。品川へ。

11月13日
 休み。マッサージが効いてふわっとなる。MySpace用に試聴曲をエディット。スフィアン・スティーヴンス『BQE』を聴く。F.ザッパ『200 Motels』の今という感じの斬新なオーケストレーションがとても新鮮。

11月12日
 朝10時半起き。取材日。喫茶「貴奈」で念願のピザ。はしっこがやたらうまい。OTOTOY、OnGen、レコード・コレクターズ。サブウェイのサンドウィッチ(なんて味が薄いんだ...)食べてから大量のラジオ・コメントを一気に録音。『Velvet Velvet』のサンプル盤があがった。感無量。ゆるずと横尾と非常に安価でゆるい居酒屋で中生3杯飲む。メニューの「SEXYチャーハン」というのが気になった(聞けば普通の高菜のチャーハンらしいが...)。会話が熱い。乃木坂の最終ぎりぎりまで飲む。

11月11日
 フレディのコメントを書いてから取材用に「影響を受けた10曲」を選ぶ。ライ・クーダー&ニック・ロウ公演は最高だったそうで、行けた人がうらやましい。

11月10日
 3服目くらいから頭痛はようやく楽になってきた。今夜遅くから雨の予報。スウェード靴穿いてきちゃったので防水スプレー購入してシューっ。下北沢のモナ・カフェにてギター・マガジン、クイック・ジャパンの取材。クイックは曽我部くんとの対談。大いに盛り上がり、6時間飲み続ける。眼鏡をかけた曽我部くんはどことなく昔の立川談志に似ていた。大雨の中なんとか実家に戻り、気絶。朝5時半に高速。フレディのコメント書かなきゃ。

11月9日
 やはり頭が痛いのでついに内科にとびこむ。血圧は正常(114ー74)。肩こりの薬をもらう。品川へ移動。早めに寝る。

11月8日
 昨日、南柏で米原万里「打ちのめされるようなすごい本」(文春文庫) 購入。頭痛。首と肩の凝り。carnation_webのTwitterスタート。

11月6日
 今日も頭痛の日。取材にて六本木。喫茶店「貴奈」でサンドウィッチ(次はピザに挑戦しよう)。ディスク・ユニオン特典の長時間コメンタリーやFMコメント録音。「マーキー」の聴き手は岡村詩野さん。スタッフ共々シシリアで飲み会。恵比寿セイリン・シューズに移動も記念日にていっぱいで入れず、DJをやっていた宮田繁男氏と「お~っす」。そのまま朝まで酒場。

11月5日
 代官山にてパーマのかけなおし。気分転換に鞄を新調。店員さん、この何ヶ月かずっと担いで歩いた本くんの香港限定トートをみて「かわいい」を連発。もちろんそのトートはそのまま鞄に入れて使う。

11月3日
 いい天気。午後に起きて何も食わないまま、またその続き。つまり今日は『Love Sculpture』の世界に浸ったわけだが、特に「壊れた船」「蜘蛛のブルーズ」のHome Demoがやばい出来!CDと全く違う。これで書き物以外の再発用の仕込みは終了。というわけでリフレッシュ。一本余っていたFREEを飲みつつ紙ジャケのPANTA『PANTAX'S WORLD』『走れ熱いなら』を聴く。あの頃は高校生だったぜ。続けてBIG STAR『Keep An Eye On The Sky』に突入。ブックレットも充実の4CD豪華BOX。最高だ...。

11月2日
 雨模様。ちょっと寝て起きたら猛烈な肩こりと頭痛。取材のため六本木。いや、千代田線で寝てしまいまた乗り過ごして「国会議事堂前」。時間もないので地上に出てタクシー。今日は「TVガイド」「ナタリー」「クッキー・シーン」。内容こってり。津田くんからTwitterの本をいただく。コロムビア秋元と内容の詰め。表に出ると強烈な冬のような寒さ。六本木の交差点付近、黒人がうろうろする(何やってんだ?あいつら)あたりの店でハンバーガー、オニオン・リングとプレミアム・モルツ2杯。夜中からリミックスにとりかかる。秋元からのメールによるとさっきヒョウが降ったという。

11月1日
 夜中からカーネーション、コロムビア再発第2弾のボーナスHome Demoのリミックスにとりかかり12曲。翌朝2日の8時までかかった。『booby』に入る「ダイアモンド・ベイ」のHome Demoはおれのデモ・テープ人生で最高の出来と確信。バンドは個人の妄想デモ・テープを越えられない時がある。その見本がこれで、公式録音より数倍メロウなのであった。まぁ、来月、聴いてもらえればわかる。

ナオエのドンキー日記 2009 10月 #2

10月31日
 和田博己さん宅でDIGの取材。豪華なオーディオでビートルズを聴く幸せ。「トゥモロー・ネヴァー・ノウズ」聴き比べで昇天。西船橋で軽く飲む。

10月30日
 明日のビートルズ取材に向け、雑誌等の参考資料は一切確認せず、まっさらな状態でビートルズの輸入MONO BOXをようやく開封し、頭から聴く。

10月29日
 しっかりとごはんを食べて出かける。iPodで新譜を聴いていたら一駅乗り過ごした。六本木のP-Vineで取材3本。『ミュージック・マガジン』『ストレンジ・デイズ』『CDJ』。ストレンジ・デイズの取材では増淵英紀さんとはじめてお会いした。中学生の頃、音楽に深く入り込むきっかけのひとつとなったのが、氏によるトッド・ラングレン『魔法使いは真実のスター』のライナーノーツ。そこから受けた影響は計り知れない。あの国内盤と出会っていなかったら今のおれはない。なんともすごい出会い方をしてしまったので写真撮影をお願いする。取材終了後、bonobosの皆さんとちょっとお話。先日、白盤で聴いてウルウルきた『オリハルコン日和』製品版を直接いただく。今度ライヴやりましょうと誘ってくださってうれしい。もちろんです。
 事務所へ寄ってからちょっとしたBarへ移動し女社長とアルバム納品を祝してビールで乾杯。パスタを食す。京急の最終。2時間ほど睡眠。高速。


 

10月28日
 ライヴ後はきまって10時間睡眠。筋肉痛だし首はがくがく。今日も代官山DAY。まず美容院。そしてコーヒー豆やおみやげのカステラを買ってKくんの事務所で編集。食事がてら軽く飲み、あとはまかせて朝4時にタクシー。ねむいぜ。すべての入稿は明日まで。とはいえ、その後もしばらく休みはなさそう。円朝の『真景累ヶ淵』(岩波文庫)で尻切れだった噺の続きを読み始める。

10月27日
 新宿ロフト Drive To 2010『革命の煙突』。頭脳警察や突然段ボールと対バンなんてすごいこと。おれ、耳鼻の頃に突然ダンボールを四ッ谷フォーヴァレーで観たよ(対バンはメトロファルス)。汗みどろで思いっきり演奏。80年代企画でもあるわけだし、今日の選曲はXTC路線。深く意識はしていなかったが、演奏しながら「そういえばそうだ」と思った。新曲の「For Your Love」までもどこか『Black Sea』っぽいし。後半ベース・アンプがトラブルも、ギター・ソロを弾き倒しなんとか繋ぐ。逆にあんなに長いソロを弾かせてもらえて幸せ。「夜の煙突」にケラが飛び入り。がんがんに盛り上げる、あの走りながら歌う姿が懐かしい。PVの進行が心配なこともあり、打ち上げは出れず。結局、明日確認ということで定食屋で食事し帰宅。ライヴが終わっても開放感を味わう暇もない。


10月26日
 西荻でリハ。食事してから代官山に移動しジャケット・デザインの確認。いろいろ紆余曲折したけれど、素晴らしい仕上がりになった。

ナオエのドンキー日記 2009 10月 #1

 ごぶさたしました。そしてお待たせしました、3年ぶり新作『Velvet Velvet』はついに完成!感無量です。あえて語りません。ひたすらお楽しみに。そしてコロムビアの再発7枚もびっくり仰天な濃密な内容(音質もなにもかもが別物)なので、お買いのがしのないよう。
 では、27日の新宿ロフト『Drive To 2010』で会おう!



10月25日
 のんびりするってのはいいなぁ。何もしないってのはいいなぁ。音楽聴くのって楽しいなぁ...。というわけで試写会で泣き濡れた(今、公開中の)映画(自分がロックを好きかなのかどうかはこれを観れば1発でわかる)『パイレーツ・ロック』のサントラを聴く。Duffyの歌う「Stay With Me Baby」最高!『Velvet Velvet』のジャケ・デザインをぐりぐりとやりとり。

10月23日
 品川の小さな部屋でごろごろ。開放感からちょこちょこ寝た。現場に立ち会えなかった原口くんに仕上がったCDの音源を送ると「このマスタリング、相当すごいですよ」と興奮気味のメール。寝転がってiPodで2度。そして車の中で2度廻し。やばいぞ~このアルバム。
 夕方、店まで母親を迎えに行き、絶品のアイスコーヒーを飲ませてもらい、刺身を買って帰り、飯。あとは何もしない。残っていた圓生「真景累ヶ淵」も聴き終える。「聖天山」で尻切れ終了。圓生にこの続きはないが、じつに後をひくので円朝の本を買おうと思う。
 しかしまぁ、時間が滝のように流れてゆく。ライヴは来週すぐだし、取材等も続く。休める時に休まないと。少し物作りのシステムから離れる必要がある。とはいえ急遽、特典映像の確認DVD-Rを受け取るために夜中の千葉シティでヤマジュンと会う。流れで恒例のドンキー。どうせ行ったって何もないのはわかっているが、24時間営業のリサイクル屋に飛び込み、グレン・キャンベルのLPを購入。ビール買うの忘れた。地道に読み続けている『レコーディング・スタジオの伝説―20世紀の名曲が生まれた場所 』(P‐Vine BOOKs)はもう終りに近い。

10月22日 "アルバム『Velvet Velvet』完成"
 夜通しチェック。朝7時に品川に移動。まだまだMixファイルの確認、修正は終わらない。30分ほど寝てから14時にクラウン・スタジオ到着。途中、自宅待機の原口くんとファイルのやりとりもありつつ、マスタリングは19時前に無事終了。クラウン間部さんには今回お世話になりっぱなし。ロビーで各社スタッフと打ち合せ。P-Vine井上さんからフレディの涙なしでは聴けないCD『関西空港』とそのいなせなポスターをいただく。Cosmic Seaチームは渋谷で打ち上げ。韓国料理屋で大量の豚肉。食いきれず。電車乗り過ごしつつ帰宅。アルバムを何度か聴き直し、ぐっすり眠る。

10月21日
 何も考えずに眠った。そして今日もMixの確認、修正の日。これが山場。

10月20日
 根詰めて朝、アルバムすべての歌入れを終える、これでおれ完パケ。朝のKIRIN FREE。しかしものすごい数ヶ月だった。午後、レコミュニの記者会見に出る。スーパーに寄って少し買物。夜8時すぎに車でユルズ来訪。歌入れ。ふたりしてFREEぐびぐび飲みまくり。買っておいた寿司を少しつまんだり、届いたミックスを聴いたりしつつ。ついにアルバム『Velvet Velvet』の音が完パケ。ノンアルコールで乾杯。夜中に帰っていった。星がすげぇきれいな夜。こんな開放感。久しぶりだ。
 新作アルバムとリマスター再発その内容の詳細が発表された。

10月17日
 それにしてもなんというニュースだ...。今年は何かというとリハでゆるずと「帰って来たヨッパライ」を歌っていたし(中原さんにすごくウケるので)。そんなわけで今日は神妙な面持ちで歌い直しを含め2曲の歌入れを終える(途中、蕎麦屋ですき焼きうどん食べたり、TV「フルタの方程式」を観つつも)。あと残りは2曲と若干のコーラス。風呂上がりの朝ビール。圓生「真景累ヶ淵」とともにハマっている『レコーディング・スタジオの伝説―20世紀の名曲が生まれた場所 』(P‐Vine BOOKs)はシグマまで到達。さて少し寝る。

10月16日
 鼻水とくしゃみ凄し。こんな時に絶妙なタイミング...。何ヶ月かに一回ある。一気にティッシュの箱は使い切る。しかたがないので歌詞の手直しに時間をかける。言葉がなかなか乗らず、約1年悩んだ大変な曲だったがようやく仕上がる。腹にホカロン貼って練習のつもりでホーム・デモに歌。時間をかけた作詞作業はこれですべて終了。ゆるずに送信。

10月15日
 PVの撮影で青山スタジオ。深夜品川で歌詞をいったんつめてから高速にのる。

10月14日
 美容院。撮影等、何かあるごとに来る。この髪の毛はほんとやっかいである。しかしサロンで頭をさわってもらうと疲れはとれる。渋谷に出たら大雨。少し様子をみようと思い、東横のれん街で親父に甘味のおみやげを買う。打ち合せをかねて軽く飲む。ずっと作詞のことを考える。

10月12日
 起きてすぐ、ゆうべとは違う曲の歌詞(仮状態だったもの)にとりかかって都合6時間で仕上げる。息抜きにスーパーのお花屋さんにゆく。今日は奮発して500円の超乙女な花束にした。おれは花に助けられている。作業をしている時は頭からとてつもない邪気が出ているはずで、それはそばで枯れてゆく花を見ればわかる。
 たまった歌詞3曲をホーム・デモの中で歌い、確認、修正。これで歌詞は1曲を残すのみ。

10月11日
 ほんと何も考えずに寝ている時が一番幸せ。マジできつい。修理に出していたTASCAM488が戻ってきた。交換部品はCDなみの値段だが、技術料はたいしたものだ。本棚でサリンジャーの文庫が目にとまったので昭和っぽくポッケに入れてとんかつ屋。カウンターで後味の悪い「バナナフィッシュに最適な日」を読み終えた瞬間「おまちどうさま~」とロースカツ定食。よく噛んで食うよ、おれは。今日は喉を休め(昨日の使い過ぎはあんまりだ)、歌詞に挑戦もどうしてもできない1曲がある。

10月10日
 思いたってボウリング場に飛び込む。ひとりボウリングは投げ続けるのみ。待ちもないからけっこうきついが2ゲーム投げた。点数はぼろぼろだったが軽く汗をかけたので疲労感は逆にとれた。精算カウンターで福引きをしたら景品はタオルだった。そしてアルバムのメインをはる曲の歌い直し。こんなにシンプルなのにこれほど難しい曲もない。試練だ。このほんの何行かの歌詞を書くのに何ヶ月かかったのかとか、いつまでこのキーの高い曲に向き合わされるのかを考えたらぞくっとした。怖かった。しかし集中。10時間以上休みなく歌い続けて完成。吉田拓郎的に朝までライヴも可能と思った次第。朝の9時に缶ビールかっくらって寝る。

10月9日
 新譜の初回限定盤につくDVDは内容豊富。そのうちのヤマジュン監督によるレコーディング・メイキング映像の仮編を観る。静かだ。スタジオに流れる音、ヘッドフォンの外側の静寂。サウンド・オブ・サイレンスとでもいうか。「あの曲」のプリプロ映像も貴重だろう。さて今日も孤独な歌入れ。

10月8日
 台風一過の晴れ。空が異様に美しい。外環飛ばしてアー写第2弾の撮影。借りたお店でそれぞれがビールとかピザとか焼うどん。おれはウーロン茶。ここにノンアルコール・ビールが置いてあればいいのになぁと思った。たとえスーパーより200円高くても飲むよおれは。そこで、KIRINの「FREE」あれ最高だという話で盛り上がる。車の時の食事でも作業中でもストレス解消になるし、時間がとぎれずにすむから。プロの飲み人デザイナーのKくんによると「FREE」のビール割りがうまいという。わかるようなわからないような。で、すぐにとんぼ返り。圓生「真景累ヶ淵」の続き。怖い。おもしろい。この噺はまだまだ続く。作業。作詞。

10月7日
 歌入れ。スーパーのパン棚がからっぽ。台風が来るとなるとパンが売れるのか。

10月6日
 必死に作詞をあげる。休憩時には『レコーディング・スタジオの伝説―20世紀の名曲が生まれた場所 』(P‐Vine BOOKs)を読んでいるのだが、夢の中にまでそこに書かれた音楽が蘇るほど面白い。 今日は寝起きにSTAXが聴きたくてたまらなくなった。修理に出していた488の見積もり書が届く。

10月5日
 コロムビア再発第1期のボーナス・トラックス(そのDisc-2の内容も濃密。ものすごいことになっている)のマスタリングも近い。ふと、カセット・テープが詰まった段ボールをごそごそやったら「Garden City Life」の初期488マスターが出て来たので急遽そのミックスを仕上げて送信する。去年はもろもろのゴタゴタで25周年を祝えなかったので今年はまるでそのリヴェンジのよう。とはいえ大変。耳鼻咽喉科BOXや新作を含め、特にこの夏からは合計9タイトルのCD・DVD制作作業を年末に向け一度にやっていることになるわけだから...。今夜も作詞の詰め。

10月4日
 楽しい時間はあっと言う間に過ぎる。純喫茶でトースト。セール中のフレッシュエアーで昔に手放して後悔していたウェス・モンゴメリー『Willow Weep For Me』とクリフ・リチャード(懐かしい東芝BEST20シリーズ)のLP購入。思い立って小樽を目指す。お得な一日乗車券を買う。ふと気がつくと車窓間際に海。あんなに海に近いところを走る列車に乗ったことはないので感動。水平線が果てしない。昭和感漂うホームには石原裕次郎の歌が流れる。地理は調べずに来た。先に高い水平線が見える駅前通りをまっすぐに歩く。はじめて来たけれど、とても美しい町だ。運河沿いを歩き、那須さんがメールで教えてくれた天丼屋さんに行くと準備中だったので、お寿司屋さんでウニとイクラの丼を食す。追加でイカとサーモンを握りで。ビール。キャンドル工房に寄ったり昭和8年からやっているという「光」という超渋い純喫茶に行く。急ぎで列車に飛び乗り新千歳空港。おみやげ購入。飛行機はまたもや1時間ほどの遅れ。この3日間、きれいな空気のせいか食欲が上がってしまったが、とてもいい旅だった。羽田に着く頃にはハードな残務の現実と湿気がぐわーっと押し寄せてきた。

10月3日
 晴れ。さわやかな最高の気候。喫茶店でトースト。North Waveでコメント収録。ビクターの高田くんに大通り公園で開催中のオータム・フェスに連れて行ってもらい食事。北海道中のたくさんのお店が並び、賑やかだ。さすがに札幌はビールのキレが違う。じゃがいも、とうもろこし、主義としてラーメンは避けて富良野のカツカレー(鹿肉のカツ)を食す。久しぶりのカスタネットで那須さんとお会いし、ガチャガチャをやったり、Tシャツも購入。その後、ジンギスカンで合流しわいわいと会食。白マトン、赤ラム、特上ラムを食いまくった。居酒屋さんに移動し、ビールでつなぎ、パフェ屋さんで塩キャラメルのジェラートのパフェ。ベッコウ飴の飾りが気に入った。

10月2日
 2時間睡眠。飛行機は1時間以上の遅れ。機内では圓生「真景累ヶ淵」の続きを聴く。札幌はあいにくの冷たい雨。佐藤水産のおにぎりを買って地下鉄で琴似。かなりの降りとなり、クラークスのデザートブーツがゴワゴワになった。開演前におにぎり、そして照井くんが買ってきたできたてのチーズパンだのをちょこちょこと食す。
 さて、イヴェント。センス抜群のファンキーなアコースティック感を持ち、そのハッピーな歌心も強烈なウェッジソール、天性の良い声とトラッドっぽい渋い音楽性も垣間見せるOLD、壮大、かつ浮遊感も極上に気持ちいいsleepy.abの素晴らしいステージを拝見。それぞれに個性的な演奏のコクとアイデアが充満。今日は札幌に拠点を置くようになったエンジニアの植松くん(『Parakeet & Ghost』と『Love Sculpture』担当)が手がけたバンドばかりが集まったことになる。彼も来ていて、にこにこ顔で楽しんでいた。2年ぶりの札幌となるカーネーションは3番手に登場し8曲。「幻想列車」や「Angel」のような大きい響きの曲が札幌の空気にあうとやりながら思った。終演後にキレのよいビールとちくわパンと白鯛焼き半分。会場打ち上げで皆さんと楽しく交流。みんな人柄もすばらしい。一旦ホテルに戻り、ぞろぞろと飲みに繰り出す(中原さんは札幌グルメを満喫すべくひとりで回転寿司を食べにいった)。松竹谷さんの店「バイーア」。おれは一口飲んだら疲れで気絶。記憶がない。

10月1日
 Home Demoのリミックス(第1期分)をようやく完成させ、圓生「真景累ヶ淵」を聴きながら品川に移動。各種ファイル送信後、朝5時にようやく寝る。

ナオエのドンキー日記 2009 9月 #2

9月30日
 マッサージそして新たに作詞を仕上げる。すかさずコロムビア再発用のHome Demoのリミックス作業の続き。歌とベーシックのタイミング合わせ等が必要なマスター・テープもあり、なかなかにハード・ワーク。

9月29日
 札幌イヴェントに向けリハ。アー写撮影。デザイナーK氏とジャケットの打ち合せ。

9月27日
 作詞と歌入れを終え、お昼前にファイル送信。寝ずに美容院。気合いを込めて大きなハンバーガーを食す。夜、暗いうちに爆睡。

9月26日
 マッサージの帰りにはじめて寄ったリサイクル屋で深町純『サージェント・ペパーズ』のLP(見本盤)を200円で掘り出す。店員はトルコ系か。

9月23日
 吉祥寺マンダラ2で図書館のCD発売記念ライヴを拝見する。心のこもった素晴らしい演奏で、こちらはのんびりとビールをいただきつつ、古典の風格がありつつもどこかシュールな、そんな風景画を観ているような気分になった。大好きだ。宮崎貴士くんとはじめてお会いし、それもいきなりビートルズの話となる。

9月22日
 マッサージ後に渋谷のクラウンでカーネーションのリマスター。毎度、六本木通り沿いの上り坂はなかなかしびれる。今日は『Love Sculpture』『Wacky Packages』。元々、音質がこもり気味だったワッキーなどもすっかり極上のヌケの良い音質に激変。リズムの切れがますます強力に。今日で2009年度リマスター(本編)作業は終了。別物と思えるすばらしいシリーズだ。スタジオで某打ち合せ。高橋健太郎氏と久しぶりにお話。飯屋で適度にとんかつ食って電車で気絶。

9月21日
 手持ちのTASCAM488は故障、さらにオークションで買い直した中古品も不良(修理に出す)ゆえ、今回は友人宮原清くんの愛機をお借りした。カセットはやっぱり最高の音がする。リマスター盤用にHome Demoをリミックスしたり、新曲の歌入れも終える。

9月20日
 人づてに聞いたんだけど、先日のレコーディング時、ソウル・フラワー・ユニオンの奥野くんにライヴ盤『Live at TOKYO KINEMA CLUB』をプレゼントしたところ、ヘビロ中だという。「ロック」が何たるかをわかってる奴はいるんだな。あれはファン向けの地下リリースだし一般的な評価がないだけに、こうやって伝わる話は特にうれしい。
 おじいさんが居眠りしているリサイクル屋でVHSを格安で何本か。小津『浮草物語』や長門勇主演の『駆逐艦雪風』など。

9月19日
 夜中に柏のファミレスで耳鼻のギタリスト秋山と会う。おれは彼がデザインした靴を何足か愛用している。修理で預けていた靴が一年以上たって戻ってきた。もうひとつ素晴らしいブーツをいただく。

9月16~17日
 バンブルビーから出る狩野幸子のデヴュー盤『Skyline77』(Prd:上田健司)が届く。これはデヴュー盤にして5枚組(しかも3.000円)!という夢のような最高のポップ作品。いい曲ばかりの77曲!心あるリスナーたちに絶対におすすめ。聴け!
 さて、コロムビア期再発アルバムのマスタリング。今回は『a Beautiful Day』『Girl Friend Army』『booby』『Parakeet & Ghost』。どれもが音の抜けも立体感もバランスも数倍魅力的にマジカルに生まれ変わった。聴こえなかったものが聴こえてくる。2009年リマスター・シリーズは「別物」と言っておこう。11日分に書いたとおり『a Beautiful Day』はスタッフ以外、誰も聴いたことのなかった迫力あるオリジナル・アナログ・マスターを使用。面白くてまいった。いいアルバムだ。とにかく今回のシリーズは発売後初のリマスター盤。さすがのおれも逐一その音の違いに度肝抜かれたのだった。P-Vineの井上さんから『レコーディング・スタジオの伝説―20世紀の名曲が生まれた場所』をいただいた。我慢できずにさっそく読み始める。
 そういえば初日は渋谷警察署前の報道陣と人だかりに驚いたが、翌日は夜空にたくさんのヘリが飛んだ。物騒だな、何だ?と思ったらあれだったか...。

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9月15日
 いくら土星の試練だの水星逆行だの言っても、こんなに重いプレッシャーも珍しい。さすがのおれも、この何年か続いたまるで分厚い絨毯の下敷きになったかのような重圧に耐えきれなくなっている。もはや人としても限界なので思い立って40年ぶりに千倉へ息抜きに行く。たくさん海岸を歩いたら不思議と頭痛はどこかへ消えた。夕方に御飯処に飛び込み、刺身定食。アジが絶品だった。懐かしい思い出の場所へ戻ることもまさに逆行中ならではというわけだ。耳鼻のイヴェントもその旅の前ぶれであった。

9月14日
 ライヴ後は偏頭痛に大いに悩まされた。鎮痛剤飲んで13日から計23時間は寝たはず。さすがに楽になった。古着屋で気に入ったジャスト・サイズのレザー・ジャケットと帽子を購入。好きな買い物をするだけで疲れがとれることもある。マッサージ。お決まりの冷し豚しゃぶおろしうどんを食って、夜は千葉シティ。いとこのヤマジュンと恒例のドンキー散歩。中古CD4枚を拾っただけだが、ぱんぱんの頭は半分くらいからっぽになった。ドンキーでハンバーグを奢る。簡単な一人旅を脳内で計画。そのためにもiTunesに50歳記念に買ったディラン『フリーホイーリン』(Blu-Spec)をぶちこむ。ビートルズのボックスはまだ開けない。

9月12日
 7時間は寝る。雨模様だったが意地で傘は持たない。恵比寿リキッド・ルーム『Eternal September』。開場BGMは何故か70年代ディスコ。今日もエンジニアは宗くんチームで照明は馬場さん。確かに疲れはある。肩凝りで左の歯が浮き気味にて楽屋弁当はあまり食えず、代わりにチーズケーキを胃に。オワリカラのメンバーとSMA冨永くん来訪、しばし話し込む。冨永くん曰く「今日はこれからイヴェントでステージは観れないんだけど耳鼻BOXを買っていきます」。最強の雨男ナカガミくんが会場に到着「彼が入場した頃すごい雨が降り出しました」とサウンド・ファクトリーのSさんが笑う。彼にはお祓いをしろと言っているのだが...。平石くんもアコギのピックアップ配線工事を終えて来てくれた。Mさん来訪、髪の毛セット。大盛り上がりの一夜。まったく久しぶりのバンドだったにもかかわらずトリオ的な難曲「Paradise Express」も気持ちよく。「幻想列車」「Angel」「クエスチョンズ」「ジェイソン」等、こんな歌ものトリオ、世界のどこにもいねぇだろ文句あっか?な出来。好選曲のセットリストはこちら。アンコールは大サーヴィス「カネオ・ヘアー」で3曲。池ちゃんキーボードでスネオくんと一緒に「Edo River」「It's A Beautiful day」「夜の煙突」。スネオくんは不思議なキャラクターで見ていておかしくてたまらない。楽屋に宮原清一家も来訪。打ち上げ後、セイリン・シューズで高校同級生の山本豊一家となごむ。山本には「うまく休んでたまには頭をからっぽにしろ。切り替えには自然に触れるのが一番だぞ」と言われる。水のおいしさで静岡に住むことを決めたという彼の言葉は重い。まったくその通りだ。そういえば去年の今頃は宮城と岩手の平泉でリフレッシュしていたのだった。近くどこかへ行こう。プリファブ・スプラウトの新譜に仰天。ビートルズの最新リマスターのMONO BOXから『ホワイト・アルバム』も通しでかかった。


9月11日
 渋谷のクラウン社にてカーネーション、コロムビア期再発(この再発企画は『ガール・フレンド・アーミー』以降のディレクターだった秋元が担当)CD7枚のうち『Edo River』本編のマスタリング。もちろんオリジナル・アナログ・マスターを使用。マスタリング・エンジニアの間部さん曰く「アナログ・マスターは音の飛び出し方が全然違いますね」。発売から15年。その間のデジタル変換技術の差は歴然。まず音量は2倍。ベースのうねり、ホーンやストリングスの立体感も激増。全体に奥行きが出た。時間が余ったので『ア・ビューティフル・デイ』のDATマスターとアナログ・マスターを聴き比べる。旧盤は当時のエンジニア氏の志向から端正な音のDATマスターを使ったわけだが、幻のアナログ・マスターをかけた瞬間、スタジオにいた3人(秋元、間部、直枝)が黙って目をあわせてうなずきあった。圧倒的に音がぶっといのだ。もちろん今回はそのアナログ・マスター・テープを使用することに決まる。それぞれがボーナス曲満載の2枚組になるわけだし、素晴らしい再発になるだろう。夜中にNHK総合でビートルズの番組を観る。

9月8日~10日
 なんとか生活を正常に戻してリハ。ゆっくりと。やりすぎず。いいペースで。運転中に眠くなることが多く、道ばたで止めて1時間ほど寝るのがあたりまえになってしまった。ビートルズの輸入『in MONO』BOXと取り急ぎバラで買った輸入ステレオ盤『The Beatles(ホワイト・アルバム)』以降の5枚が到着(後に『Rubber Soul』から『Magical』までも購入)。

ナオエのドンキー日記 2009 9月 #1

 こんにちは!CARNATION Online Shop 開設しました。先日のロフト・プラスワンのイヴェントで先行発売された耳鼻咽喉科『偉大(はずかしく)なる2年 Anthology 1981-1983』BOXがついにここから購入できます。どうぞご利用ください。夢がぎっしりと詰まった大切な宝箱。だれも知らなかった80年代初頭のポップ・バンドの熱情、今聴くとずしりと来ます(一見、強面に映るでしょうが、ある意味、後のカーネーションより数段ポップな楽曲群です)。他のどこにも存在しないオリジナルでユニークな音楽を是非体験してみてください。今聴かないと絶対に損するよ~。この箱を部屋に置くと何故か邪気除けのお守りにもなるようですし(体験済)。特典CD付き。送料無料です。それから、もうすぐ12日の恵比寿リキッド・ルーム(with スネオヘアー)公演『Eternal September』の方も何卒よろしく。大いに盛り上がりましょう!


9月6日
 リポD飲んで歌入れ。朝方に1曲完成。まだまだ先は長い。これは修行だな。あまりに忙しすぎるんだ。ライヴに向けてスニーカーを買いに行きたいのだが...生活がこうも逆転しちゃうと、無理だろうなぁ。

9月5日
 一度起きて飯食ってまた夜まで寝る。結局13時間も眠った。品川の部屋の外は昔にくらべて緑も多くなり(単純に木が育った)、運河を超えて気持ちのいい風がさわさわと流れこんでくる。疲労にて金野くんに誘われていたライヴは行けず。懸念のビートルズのリマスター・ステレオ盤だが、考えた末にリアル・ステレオ時代をバラで追加予約。

9月4日「耳鼻咽喉科トークショウ@新宿ロフト・プラスワン」
 わかってはいたがほぼ眠れず...。肝心な日に寝不足というのはいつものこと。iPodでは先日歌入れした新曲の確認と今でもハマるデヴィッド・バーンの旧譜(名盤『Grown Backwards』)を。ふらふらのまま、昼過ぎに予約していた美容院へ。今後のスケジュールもタイトなので今のうちにカットしてパーマをかけておかないとならない。どう転んでも乙女座なのでサロンでは女性雑誌を中心に楽しむ。素晴らしいスピログラフの広告を見て眼が回ったのか寝る。薬局寄ってドリンク剤買って新宿に出て、懐かしい紀伊国屋書店地下のモンスナックでさらさらのポーク・カレー。その隣には昔、餃子会館というおいしい店もあったんだけどもうなかった。
 今日はロフトプラスワンにて耳鼻咽喉科のBOX発売記念イヴェント。耳鼻の歌姫、ミチラとは20年ぶりくらいに会った。リハで一緒に声出したとたん、正面でカメラを廻していたスタッフの「やばい!泣きそう」というつぶやきが聴こえた。さすがに息があう。先日、ミチラとは携帯電話ごしに少しだけ声をあわしたのだけど、瞬時に大丈夫なのはわかった。何も変わっていない。「あの頃の高いキーはもう出ないよなぁ」なんて話してはいたものの、実際やってみればふたりとも全然OK。ミチラの声はあいかわらず最高なのであった。トークは初期~中期のメンバーのうち徳永、秋山、丹羽、ミチラが参加、遅れて第2部からザチョーが合流。BOXにも入れていないレア選曲とDVD映像(さらには『ナゴムの黄金時代』の映像までも)楽しむ。
 ゲストで、当時、耳鼻を発見して後のカーネーションを世に送り出した偉大(いだい)なる預言者ケラリーノ・サンドロヴィッチ(ケラ)くんがこれまた当時のいい話を連発。耳鼻音楽の記憶担当、徳永の話も常に貴重でありがたかった。メンバーそれぞれがリラックスして挑んでくれて、とても楽しいイヴェントになった。話の流れでケラが「再結成とかないの?」と切り出してきたので「スケジュール的にも来年3月あたりに一度だけやりたいね、とは言ってて...」と返すと「3月5日、ロフト押えてるんだよ、その日やらない?」なんてことになって再結成ライヴがお客さんのいる前で即、決定。新宿ロフト出演は当時叶わなかったから「再結成ライヴやるならロフトだよね」なんて先日メンバーと話していたし、宿命を感じた。28年目にまたケラに引っ張られて世に出ることになった耳鼻咽喉科。一体この流れは何だろうか。イヴェントの締めの生演奏はメンバーに囲まれながらギターでミチラとおれのデュエット。「コバルト少年カフェ・ロング」「月世界紳士」「大森海岸よ永遠に」の3曲。いやぁ、ミチラに脱帽。すばらしい歌をありがとう!「大森海岸よ永遠に」の最後にあらためてメンバー紹介。泣かずに歌えてよかった。耳鼻咽喉科は今頃自分で言うのもなんだけど、とても良い。たくさんの人にこの奇跡のBOXセットを体験してもらいたい。



LIVE映像@YouTube



 

9月3日
 明日の資料作りと段取り。一日中、曲ファイルの取り込みと吐き出しの連続でひどく疲れた。夜中に品川へ移動。

9月2日
 泥のようになって眠った。ギターのダビング。送信。事務所に耳鼻咽喉科の豪華BOXセット『偉大(はずかしく)なる2年』がドサっと届いたとのこと。感無量。

9月1日
 歌入れ終えてから夜中に実家。生活が逆転中にてほぼ寝れず、昼過ぎに車でまず半蔵門。カレーのおいしい喫茶店で打ち合せ後『パイレーツ・ロック』(←公式サイト:音が出ますので注意)の試写会。とんでもなく面白いロック映画で最後は泣けて困った。心落ち着けるために喫茶店に入っても、思い出すたびに泣きそうになった。10月から公開だという。Duffyの書き下ろし名曲を含むサントラ盤も超期待。虎ノ門のコロムビアへ移動。宅配ピザをつまみつつ、とある作業で夜中まで。眠くなったので迷わずコンビニに飛び込み、ドリンク剤を飲んで運転。

ナオエのドンキー日記 2009 8月

 こんにちは。ついに50歳になりました。そんな今年の8月も夏らしい夏を満喫できず、耳鼻BOXのブックレット校正とカーネーションの新作レコーディングに明け暮れました。レコーディングも無事に作業はすすみ、あとは歌入れを残すのみ。最高のアルバムになります。おたのしみに。さて、9月4日は新宿ロフト・プラスワンで耳鼻咽喉科Anthology Box『偉大(はずかしく)なる2年』発売記念イヴェント。貴重な音源や映像を楽しみながら幻のバンド耳鼻咽喉科とは何だったかをあらためて今考えてみたいと思います。ゲストにケラリーノ・サンドロヴィッチ氏をお迎えします。何人かメンバーも遊びに来てくれそうだし、リラックスしながら飲み、笑い転げるイヴェントになるでしょう。是非ともご参加ください。詳細はこちら。当日、渾身のBOXも先行発売されます(これまたレアな特典CD付)。もうひとつ、9月12日のリキッド・ルーム『Eternal September』(withスネオヘアー)もお楽しみに。新曲もやっちゃいますので、どうぞよろしく。


8月26日
 いやはやよく寝た。起きたら50年前に生まれ落ちた時の時間だったので妙な感じ。柏のタワレコで生誕50年記念に、今日発売のボブ・ディラン『フリーホイーリン』Blu-spec盤を地味に購入。ついでに50%引きの棚から買いのがしを3枚拾う。ボンゾ・ドッグの再結成盤、ポール・ウェラー『Wild Wood』のデラックス・エディション、ヘンリー・マカロック『Poor Man's Moon』も。電車に乗っていたらゆるずから携帯に「おめでとう、ついに50だね : まだ40代の若者より」というメッセージが届いた。え?よく憶えているなぁ、こんなことする奴だったかなぁと、ちょっと不思議に思った。夜は代々木のビール屋さんで仲間たち主催の誕生日会。当たり前のように普通に飲んでいたのだが途中で思わぬプレゼントが渡されてびっくり(写真)。表が南海ホークスのNHマーク風にMN(名前のイニシャル)。裏はMASAHIRO NAOEのネームとその「背番号50」を刻まれた緑色の特注ピック。あの赤いテレキャスターを作ったおれのギターの神、平石くんと女社長の横尾が中心になって前々からこの企画を練っていたらしい。しかも、プロのデザイナー(会報デザインの内田さん)をたてて制作という念のいれよう。有志たち(ゆるずも参加)が秘密裏に動いてくれていたそうで、泣かせやがる。感動してその後、貧血になったほどだ。感謝、感謝。さらに事務所にはファンの皆さんからいろいろと、実家にも知人たちから素晴らしい花束が届いて、何ともあたたかい誕生日となった。みなさんどうもありがとう。50歳だからこそ、その分、強い音楽を届けますよ。セイリン・シューズへ移動し飲み、始発まで時間があったので簡単な食い物屋でワイン。鮭茶漬けであっさりとシメ。


 

8月25日
 萩原茂さんのご好意で関口直人さん、福島清さんと横尾と共に天沼にお住まいの徳廣睦子さんを訪ねる。家の玄関には今もその兄「上林暁」の表札がかかっている。作家が寝ていたという部屋でお寿司をつまむ。貴重なお話や資料を拝見。じつは睦子さんにお話したいことがひとつあったにもかかわらず、今日はどうしても言えなかった。まだこちらの心の準備が整っていないようだ。帰り際、『兄の左手』に署名をお願いした。関口さんが「今日は8月25日ですよ」というそばから睦子さんは「8月26日」と書かれた。それは明日のおれの誕生日なのであった。先にいらしていた関口洋子さん(直人さんのお母様)も一緒に駅をめざす。後ろを振り返ると睦子さんがずっと見送ってくださっている。もうすぐ移転するという荻窪駅前の闇市風の飲み屋さん(50年前から営業されていたらしい)でみなさんとビール。その前からかなりいいペースで何杯も飲んでいたけれど酔いはすうっと消えた。夢の中にずっといたような不思議な晩だった。24時を廻ったのはたしか山手線の中だった。今日50歳になる。

8月24日
 かなり寝て、起きたら腰が重い。うーむ、誕生日近くはたいてい調子がおかしいものだ。なかなか眼が醒めない感じで調子が出ぬまま夜、コンビニまで走っていってリポビタンDを買って飲む。こういう時は無理に上げる強い物ではなく、一番安いので丁度いい。つまり歌入れなのである。気が散るので鼻クリーンしたりタラコのおにぎり食ったり。歌っているうちに身体全体の堅さが気にならなくなって集中。前のテイクは捨て、今日あらためて3テイクをキープして送信。そういや急に秋めいて静かだ。夜になるとコオロギが鳴く。

8月23日
 鈴木家のお父上のお通夜へ。京浜蒲田からうっかり快速特急に乗ってしまったら降りたい駅を通り越して羽田空港まで行ってしまった。各駅に乗り換え、目的の駅まで戻る。...言葉にならないのだ。棺の前で関口直人さんと並んで一緒にお父さんにお別れをして、博文さんと少しお話ししながらお寿司とビールをいただく。品川まで出て駅前で23時まで飲む。下りの急行に乗ったら眠ってしまい、ホームの広い地下駅で眼が覚めた。また羽田空港だった。今日は何度も式場の近くを迷ったり、行ったり来たりした。実家で4時間寝て、すいとんと厚揚げと枝豆を食べる。夏はうどん粉の具合がいいと母が言った。

8月22日
 昨日から歌入れ開始するも、どこか気分が落ち着かなくて納得いかず。超寝不足のまま代官山の美容院。渋谷から半蔵門線に乗って錦糸町。鼻をひくひくさせてみても古本屋の匂いはなし。喫茶店とヨドバシで時間をつぶし新小岩へ。いとこの会合。居酒屋でビールを5杯。ちょっと早い誕生日記念でネーム入りのケーキも出た。ヤマジュンからは『不思議惑星キンザザ』の中古DVDと懐かしい怪獣カード(東映動画の「サイボーグ009」も混入)をいただく。気合いを込めてBIG STARのRhinoからの強力なベスト盤やRhino HandmadeのChris Bell、お守りとしての山下洋輔トリオをいさぎよくクリック。

8月19日
 平和島。バンド・レコーディングの最終日。今回はスピーディ、しかもその内容が濃い。まずストリングスのダビング。大野さんからご紹介をうけたショーロクラブ沢田穣治さんアレンジ。Violin, Viola, Cello。女子3人。スタジオは華やか。中原さんのパーカッションのダビング、おれのギターのダビングを終え、シュンちゃん登場。今回、最終のベーシック録音に突入。デモがあっても現場で雰囲気をがらりと変える作業がスリリング。残すは歌のみ。

 

8月17日
 平和島でレコーディング。ダビング日。ドブロ、12弦ギター、E.ギター等のダビング。データの移植等。毎度恒例の深夜のファミレスで耳鼻の校正、最終作業。

8月16日
 外環すいすい。西荻で中原さんを迎えてプリプロ。19日に録音する新曲を確認。飲み屋にて揚げたてえびせんをつまみつつ、ゆるずと横尾とミーティング(おれはウーロン茶)。空がきれいな夜。

8月15日
 生誕50年へ向けてのカウントダウン。夕方、飲み屋風情の餃子屋さんに入り生ビールと定食を注文し、TVで全然おもしろくないバレーボールの試合を見ていたらしばらくして焼きたての4本のバナナのような巨大な餃子が出て来た。おばちゃんが「うちはじめてですよね?熱いですよ、食べやすく半分に切りますか?」と唐突に聞くから「あ、はぁ」と適当な返事をすると鋏を持ってきて餃子をジョキジョキ切りはじめた。その断面のシャープさにしばし唖然となった。しかしその餃子も味噌汁も含め出来たてのくせにやけにぬるく、がっかり。飯も食いきれず。「まぁこんなもんか」と計算し金を出すと店主は伝票を見つめたまま固まって押し黙っている。どうしたのか?と問うと「計算してせっかく出してくれたので...消費税はサービスします」とわけのわからないことを言う。
BGM : The Monochrome Set『Strange Boutique』

8月14日
 引き続き平和島。ファンクラブ限定のキネマの2枚組ライヴCDが完成。これは通し番号付きで、0001番を貰う(おれは0002番でいいと言ったんだけども)。耳鼻ブックレットの色校もあがる。あのあわただしかった地獄の作業がここまできた。今日はドラムスの宮田繁男さんとキーボード奥野真哉くんをゲストに迎えベーシック2曲とダビング。連日すげぇセッション。迷いなくとんでもないトラックが生まれる。宮田さんには「いい曲だよね。曲がいいから、何をどうやってもいいんだよ」と褒められた。彼と出会ったのは20年前、お互いが松尾清憲さんのバック・バンドにいた時。おれはコーラスとヴォコーダー担当だった。ソウルの名オムニバス『Souled Out !』をずっと借りたままだ。あのLPには相当影響を受けている。夕食は生姜焼定食。奥野くん居残りで激しくプレイ。8月はあっという間でもう半月がたった。今日もヤマジュンがカメラ。戸越まで送る。連日、山下洋輔トリオ(それも同じアルバムばかり)しか聴けない。緻密な現場作業が続く中、あのはちゃめちゃな音を浴びるとなんか頭がすっきりするのであった。

8月13日
 ぼたもち買って実家。珍しく眠れず3時間横になっただけ。そのまま平和島でレコーディング。今日からヤマジュンがカメラをずっと廻す。シュンちゃん登場。大量の楽器ダビング(チューブラベルもあり!)と2曲のベーシック。SMA冨永くんが久々にスタジオを訪問してくれた。夕食はたまには中華と、「最近、チャーハン運がない」というヤマジュンは五目チャーハンに挑戦。しかしおれが頼んだ牛肉丼が予想外に鶏ガラ系のあんかけスープでびとびとだったので(まだ鶏ガラスープだけはやめている)それと交換してくれたのだが、激マズで口中が塩っ気で痺れた。あの男、完全にチャーハンに見放されている。シュンちゃんは気絶一歩手前までがんばってくれた。おれもへとへとだが例によってファミレスでさらなる校正とミーティング。

8月11日
 台風は少しそれた。早朝、目眩。と思ったら地震。ついに...と思った。CD棚が揺れている。押えようかどうしようか考えながらただ見ていた。2002年の力作、宮崎貴士『少太陽』とユニオン金野のお中元(山下洋輔のポスター等)に入っていた図書館『図書館の新世界』サンプルCD-Rを聴く。めちゃくちゃいいなぁ、これ。泣きそう。今日は晴れ。でも涼しい。

8月10日
 横尾のがんばりでブックレット入稿を終える。実家でたんまり寝た。なんぼ寝ても寝られる。次なるレコーディング用の楽曲ファイルのまとめ、資料をメンバーに送信。譜面をふたつ書き、カーネーション新譜受注書へのコメントと、紆余曲折あったがバンブルビーから何年がかりかでようやくでる狩野幸子(そのデヴュー作『Skyline 77』はなんと5枚組の大傑作!これマジでやばいのだ!)へのコメントを書き送信。

8月9日
 2時間半睡眠で平和島バッファロー・ドーターの大野さん登場。「Willow in Space」に何種類もの楽器をダビング。途方もなく素晴らしい仕事。生姜焼き定食の夕食後はおれのダビングの嵐。チェレスタ、足踏みオルガン、ピアノ、ギター、グロッケン。ピアノ録音中、大きな揺れ。演奏後に「...地震」という声が録音された。昨日と同じく深夜のファミレスでブックレットの校正作業。佳境。

8月8日
 BGMはもちろん山下洋輔トリオ。それくらい脳みそはテンパっている。編集作業は延々続いたまま。3時間睡眠で平和島でレコーディング。2曲のベーシックとダビング、ばっちり!夕食はまたカツカレー。深夜のファミレスでブックレットの校正作業。

8月5日
 ミーティング、タワレコで山下洋輔トリオ『Dancing古事記』『ミナのセカンドテーマ』の紙ジャケを衝動的に購入。美容院、ブックレットの校正。全曲解説の執筆。

8月3日
 日々、耳鼻咽喉科ブックレット入稿に向けての編集作業。対談の校正。内容が膨大すぎて頭がおかしくなりそう。DVD編集の入りが遅くなり、時間がうまく空いたので原宿で大友良英の展覧会を観る。放置された音。その静寂とノイズの気持ち良さ。代官山にてDVD編集。

8月1日
 重いギターケースかついで赤坂グラフィティ。途中でアイスコーヒーとサンドウィッチを買う。元コロムビアの町田くんは原マスミさんのスタッフで久しぶりに会った。リハ終えて、喫茶店でコーヒーを飲んでいるころから身体の冷えとだるさを感じる。左手も冷たいし、全体に貧血っぽいというか。楽屋で背中を軽くマッサージしてもらったり指先を温めていたら全体がほかほかしてきた。20年ぶりにジョイントの原さんは独自のユーモアと、こねて練りまくるという脳髄に染み入るシンプルな言葉のインパクトが永遠。おれは意外な曲を用意「Planet Radio」「1/2のミッドサマー」。前者はモナでの『巌流島』以来。おそらく弾き語りでは二度目くらい。後者はあまりやった記憶がないのだがどうだろう。今日は「Lovers & Sisters」と「ダイアモンド・ベイ」の出来がよかったかも。ギターは原さんにも「良い音」と褒められた。現場の打ち上げでは原さんや本秀康くん、ユニヴァーサル原田さんらと楽しくおしゃべり。ファミレスに移動し、ハンバーグ食べつつ、コロムビア秋元(当時のカーネーションの担当者)とスタッフで3時間ほどあれやこれやとミーティング。その後、事務所でビール飲みながらスタッフたちの残務仕事っぷりをぼーっと眺める。耳鼻BOXの入校に向けてかなりてんぱっている。おれも今から書かなきゃいけない原稿がいくつかあるのだ。結局、朝6時過ぎに電車に乗る。






ナオエのドンキー日記 2009 7月#2

7月28日
 超徹夜。あれやこれやと並行してやるこんなレコーディング月間というのも振り返ってみればあまりない。こうして同時にいろいろ動いているくらいで丁度いいのかもしれないが、残りの作詞があと5~6曲も、ありえない。大変だ。高校同級生のYからメール。あいつは一足先に50歳になったんだな。1日(晴れるといいな)の赤坂の選曲や練習。とある曲を思い出していて感じたのだが、太陽だの月だのは精神的なリズムを狂わすね。特に今回は食だし。

7月27日
 曲ファイルのやりとり等。シュンちゃんから音のスケッチが届く。涙が出たよ、まじで。

7月26日
 HDDが届く。小さくて良さそう。天気はいいのだが猛烈ないらいら。日食の後遺症としておこう。ストレスでまったく気力なし。観葉植物に水。気分が落ち着いてから一気に作詞してデモに歌。いくつかのファイルを書き出し等。おれの波動のせいだろうか?花瓶のガーベラが枯れて折れた。夏の朝の雲は様々な表情の早変わりが楽しい。

7月23日
 ラブジョイのbikkeから『フュー×ビッケ』(カセット)が届いた。今日はメンテの日。目玉焼き作ってベーグル半分。14時に歯科医で治療。ここに来ると必ず晴れる。そしてマッサージ。うどん。エルヴィス・コステロの懐かしい『アームド・フォーシズ』を聴く。やはり完璧と言うしかない名盤である。安田謙一さんによる耳鼻咽喉科BOX用のライナーノーツが届き、読んでぐぐぐいと胸にきた。CDJ編集長藤本氏から9月発売の『The Beatles in Mono』の詳細を得て即刻予約した。夜中に枝豆食ったり、納豆ご飯。持ち運び用の外付けHDDを注文。

7月22日
 日食。NHKの硫黄島からの中継が美しかった。真昼の夕焼けと日食雲。その間、品川は薄暗い曇りだったが、日食を過ぎたらわずかに明るくなって蝉が鳴きだした。親父が「おれより蝉の方がこの状況をよくわかっているのかな。次の日食までおまえは生きていろよ」と笑った。実家から平和島のスタジオまでは大井競馬場からほぼ一本道の5分。楽すぎて申し訳ないから自ら遠い駐車場に車を置く。ベーシック2曲。「Willow in Space」も含む。今日は久しぶりの蕎麦屋のカツカレー。旨いが、よぼよぼのお爺さんのように食べる速度が遅い。かつ2切れを食べ盛りの中原さんに譲る。P社宣伝のM場氏が来訪。おいしいワッフルをおみやげに。じつはワッフル食ったのって人生で二度目くらい。今日もデニーズでコーヒー。

7月21日
 ヤンキース松井のサヨナラ・ホームランを見た。カーネーションREC at 平和島。ここに来るといつも雨。黒い「午後の紅茶」無糖ストレートに突然ハマる。ドラムスに中原さんを迎え2曲のベーシック。夕食は豚生姜焼き弁当。横尾が持参したミュージック・マガジン今月発売号のニュース欄に、日本中でほとんどだれも知らないバンド「耳鼻咽喉科」リリースの話題が取り上げられていてびっくらこいた。さらに中原さんがタンバリンの名手でもあることが発覚、すげぇ。デニーズでクールダウン。

7月19日
 物忘れが激しい。昨日マッサージに行くことすら忘れた。あきれるほど疲れている。平謝りして今日伺う。移動中は落語。

7月17日
 蕎麦屋できす天ざる。いい感じの夏が来たんでフランク・シナトラ『ウォータータウン』とLilac Time『Astronauts』を聴く。もちろんLPだ。そして我らのレコーディングも間近。なんちゅうか慌ただしい。枝豆やミョウガのおいしい季節。読むたびに胸に滲みた『圓生の録音室』読了。
 
7月15日
 きらきら眩しい晴天。総菜パンを半分。歯科医。今日はポリシング。急遽ブックレットに記載することになった耳鼻咽喉科の全歌詞の聴き取り。会報用の原稿も書いていたら朝。とほほ。

7月14日
 早起き。梅雨明けかね。今年は随分早いこと。駅前で明太子パスタ。すごく旨いけれどやっぱり残してしまう。電車では退屈な移動時間を麻痺させるために立川志の輔と柳家喬太郎を聴いてにやつく。平澤と横尾と3人で13時に代官山。オーガスタで杏子と会う。今日は耳鼻咽喉科ブックレット用の取材。その学校は違えど彼女は学生時代に耳鼻と一緒のサークル(Z大の重音)にいた。耳鼻の幻のライヴをたくさん観ている貴重な証人なのである。話の中で耳鼻BOXにはやっぱり歌詞を載せようということになった。会うのはTOKYO-FM以来、5年ぶり。まったくお変わりなく元気はつらつで楽しく歓談。そういや15年ほど前、彼女に曲を頼まれて書いたことがあった。なんだかんだでお蔵入りしたけれど、音はまだDATに残ってる。渋谷に移動し、徳永雅之くんと続けて耳鼻の対談。カフェから居酒屋に移動。生ビール2杯と赤ワイン。ヒラメ刺身を二切れ、鮭といくらのご飯。デザイン岡田崇くんも合流。寝不足にて途中気絶。深夜にコンビニのサンドウィッチを食う。


 

7月13日
 腹が減ったので、味噌汁作って卵かけご飯と佃煮と海苔と納豆とブロッコリー。作詞の仕事をまとめて送信。ネットでBobby Charlesの米オリジナル盤LPを安く発見したので注文。そのお店に電車で行くよりは送料がかからない。某オークションでもちょこっと地味に落札したり。で、ふと思い立ち、数限りなく保存している我がアーカイヴス音源の復旧用に古いカセットMTRをごそごそ取り出してテストするが、やはり壊れていた。オークションで状態の良いものを探すしかない。

7月12日
 先日の打ち上げは車で飲めなかったのでひとり打ち上げ。 親が和菓子と間違えたお中元の佃煮をもらったのでスーパードライと山椒ちりめんの佃煮。 あと大粒納豆もつまみに加えて。山椒ちりめんが堪えられないうまさ! 金沢の佃っていうメーカー。これがあれば何もいらないとさえ思えた。 今日、一分おきにかんでいた鼻水も食べている間は止まった。

7月11日
 歯科医へ。削って仮歯。「ちょっと滲みるかもしれませんが」とのことだったけれど、問題なく。マッサージで身体はぽよんぽよんに。夕べからロクに食っていなかったのでカレーそば。今日と明日くらいはのんびりしよう。ソファでゴロ寝。

7月10日 :「停電ライヴ」
 13時起き。飯はどうやっても半分しか食えず。親父がその残りを食う。練習してどたばたと出かける。中目黒から野沢通りに入り、五本木を右折、すると三宿の交差点は三車線のうち右二車線がいきなり右折でやんの。こんなのありか?とんでもねぇ道だ。うっかりそっちに入ってしまったのだが、このまま渋谷まで引き返していたら金曜日だし遅刻だと思い、やくざな侵入でズルして直進。淡島に抜けて下北沢着。リハ後に差し入れのさくらんぼと一個ドーナッツを食べる。いざ、本番。第一部はアコギで珍しい曲を織り交ぜながらスリルを楽しむ。「センチメンタル」後半で突然の停電。止まれないので生で続けた。PAの人もあせっているのがわかる。こういう時、逆にお客さんは盛り上げてくれるしハプニングはおもしろいのだけど、録音で自前のPCを持ち込んだ原口くんのことを考えるとさすがに冷や汗(残念ながら、第一部は消えてしまったらしい)。休憩を挟んで(休憩中も何度か停電あり)第二部はエレクトリック。久しぶりの曲とか耳鼻咽喉科の曲とか未発表曲とか。挑戦者である。空調がきかなくなり超汗だくだったが、逆に集中できた。お客さんはもっと大変だったことでしょう。停電はしかたないけれど(翌日は電気屋さんを呼んだはずなのでもう大丈夫)新装モナの温かい雰囲気好きです。音の方もいくつかいいテイクが録れているんじゃないかと思う。打ち上げは魚のおいしいお店の座敷。アジがうまかった。妖精の村のIくんが入院したという話を聞く。心配だ(後に無事退院)。今日は車ゆえ飲めないのでストイックな気分。品川で風呂入ってちょっと寝たら4時。高速をゆく。


 

7月9日
 10時起き。軽く食事してモナでのライヴ用に歌詞の聴き起こし。車で出撃。代官山のビクター・スタジオでCMの録音。監督も来てオーディオ・データの流し込みプラスα。CM音楽は匿名性を楽しむ仕事だが...ヒントは「アラレちゃんと相武紗季」。もう20年来のつきあいになるディレクター川村さんとの音楽談義はいつも楽しい。無事終了後、昨日のお店で気になったTシャツを購入。タワレコで買い物。話題のDirty Projectors(2CD仕様)とワゴン・セールで発見した懐かしいDavid J『Crocodile Tears & the Velvet Cosh(クロコダイルの涙とヴェルヴェットの棒)』を購入。これは80年代半ばの隠れたアコースティック名盤。品川。おふくろに浴衣の話をすると「あるよ、昔に買った立派なのが。でも今のあんたが着たらやくざだ」と笑われた。飯食って寝転がってギター弾いていたら眠くなって寝てしまった。目覚めたら2時。必死で練習。寝たのは7時。あと何時間か後に本番だぜ。

ナオエのドンキー日記 2009 7月#1

 こんにちは!ナオエはあれやこれやと何やら激しい日々です。7月10日のソロ公演『モナ・レコードの直枝政広』はおかげさまでSOLD OUTとなりました。ありがとうございます。その日は生とエレキの二部構成でやります。あと大ニュース!極秘で作業を進めていたカーネーション前身のバンド、耳鼻咽喉科の豪華BOXセット(2CD+1DVD)の発売とその発売を記念してのトーク・ショウ(新宿ロフトプラスワン)も決定しました!取り急ぎ、詳細はこちらへ。というわけでいろいろとお楽しみに。


7月8日
 昼過ぎにパスタ屋でベーコンほうれんそうクリーム。でも残しちゃうんだよな。渋谷に着くと雨がぽつり。宮益坂上の裏通りでTシャツを一枚購入。USサイズで一枚気になるものがある。明日もやっぱり気になっていたら買おう。急いで東横線で代官山。つまり美容院でパーマ。結構長時間。でもあっという間だ。フランク・シナトラ『ウォータータウン』はしみるなぁ。あそこまで胸に来る音楽も珍しい。代官山の古着屋をちょっと見て回るが収穫なし。電車ではもちろん爆睡。終りがけのスーパーで値引きになっていた鉄火の細巻きを買い、目玉焼きを作ってたらたらと食う。食事が面倒くさい。明日のCM録音用にPTLE機材をばらし車に積み込む。モナ・ライヴ用の機材も一緒。出がけに原口宏くんと電話。機材の質問とモナのもろもろ。西荻へアンプやギターを引き取りにゆく。首都高速ではさすがに居眠りしそうになった。デニーズでおかわりコーヒーとチョコアイス。

7月7日
 なんか最近はジョージが聴きたくてねぇ、昨日、ちょこっとユニオンにとびこんで700円で買った『不思議の壁』オデオン盤を聴く。ソロ・ライヴ用に選曲を考えたり、練習。意外な曲を思いつく。問題は、歌詞やコードを聴き取って書く時間がはたしてあるかどうか。CM曲データのバックアップと送信。仕事が山積み。

7月5日
 通称「アングラなカントリー」のオケに雰囲気で仮歌を入れたら泣きのメロになって驚く。曲はこういう予想のつかない化け方が理想的。手応えあり。あと2曲くらい書けば選べるところまできた。なんかずっと走りっぱなし。ああ、レコードを買いにいきたい。
 
7月4日
 かなり遅くまで寝た。ヒレカツ丼弁当を半分食って作詞に集中。オーヴァー・ワーク気味なんで朝方ジョージ・ハリスン『リヴィング・イン・ザ~』とJayhawks『Sound of Lies』を聴いてリラックス。1ヶ月足らずで7キロ減。

7月3日
 ぶどうを食べてCM曲デモをさらに煮詰めて2パターン送信。作業はミクロの決死圏的。そういえば何日か前から京須偕充『圓生の録音室』(中公文庫)をぽつぽつと読み始めた。

7月2日
 薬膳カレーのおかみさんに紹介された歯医者さんに行く。ロックをやっているという先生、さすがにこちらの悩みをしっかりと理解してくれて「なんとかしましょう!」という心強いお言葉。おかげさまでかなり心が軽くなった。おれの書いた音楽的エロ本『宇宙の柳』のこともご存知だとか。ありがたい。天の助け。マッサージに行く前に古着屋に入り、夏用の涼しげな薄いジャケットを購入。うれしい。お花屋さんでガーベラとカーネーションの切り花も買う。CMデモの詰め。途中、もろもろ確認とか、耳鼻CDのマスタリングのチェック。時間が足りないぞ。

7月1日
 朝、肉とご飯。乗り換えついでに明大前で下車、喫茶店でアイスコーヒー。『耳鼻咽喉科 Anthology BOX 1981-1983』のCDマスタリングで布田のピース・ミュージックへ。京王線沿線はのんびりしていて、特にあの辺りにはまだまだ畑が残っている。中村さんとはライヴ盤『505』のマスタリング以来だから久しぶりにお会いした。おっとり優しいお人柄にまた救われる。今回は特殊な素材ゆえ作業は難航するかと思いきや順調に取り込み完了。あとはお預けで後の確認となる。スタッフ3人で稲田堤のディスク・ユニオンにちょいと寄って安い帯付きLPを数枚。3枚で500円。あの棚をごそごそとし始めると、つい記憶の買い戻しとなる。バランス・ウォシャー液の補充も。ミスター・ドーナッツでエンゼル・クリーム。作業。

ナオエのドンキー日記 2009 6月

6月30日
 寝不足のまま六本木でミーティング。おいしいサンドウィッチのある喫茶店発見!「貴奈」という店。Mサイズを半分食う。18時頃に西荻窪に移動してモス・バーガーをちょっと食ってからスタジオでレコーディング用のプリプロ。いい感じ。今日はなんだかゆるずが熊の大きなぬいぐるみのように見えた。とても立派だ。で、終了。へろへろで品川。ざるそば食って早めに寝る。9時間爆睡。

6月29日
 そのまま徹夜。昼前にようやくCMデモの2曲目を終え、送信。それから寝て、起きてからの記憶が飛んでしまった。そういえば「TVタックル」は観たな。新曲3曲の譜面書き。CMの決定映像が届いて確認。あとは画面にあわせて手直し。ほっとしたとたん、別件の連絡あり。急ぎでやっとかなくちゃ!な『耳鼻咽喉科 Anthology BOX 1981-1983』CDのボーナス・トラックの最終絞り込みに入る。そのデータ読み込みと書き出しでてんやわんや。このところ飯もまともに食べていないけれど、一応なんとか生きている。

6月28日
 CMデモ。まずはスケッチ一つを送信。その時点で朝8時。ちょっと寝て、スタミナをつけるぞというわけで雨の中を歩いて薬膳カレー。普通盛りの3分の2。習慣とは不思議。医者は地元情報が一番ゆえ、おすすめの歯医者さんを紹介してもらってさっそく窓口で予約。電車で西荻窪。BGMはカール・リヒター指揮『マタイ受難曲』。何かあるたびに聴く。いや、たいていは頭がいっぱいいっぱいの時だが...。今日は西荻ブックマークで『昔日の客』の日。関口直人さんと岡崎武志さんがミーティング中の喫茶店でアイスコーヒー。シロップとミルクの合うおいしいコーヒーだった。本番。歌あり、笑いあり、いい話連発。岡崎さんは読むの馴れていらっしゃる。関口さんも上手。マル秘ゲストで朗読をと依頼されていたので「日本近代文学館の地下室」を選んで読む。朗読など生まれてはじめてでがちがち。関口良雄さんの詩「自画像」に曲をつけた関口さんの歌がまたよかった。この曲おれも覚えたいと思った。音羽館広瀬さんを中心とするスタッフの方々に感謝。心のこもった素晴らしい企画だった。打ち上げはすごくおいしいイタリアン・レストラン。「風狂の人・山王書房店主 関口良雄」の萩原茂さんと上林暁に関するあれこれ夢のあるお話。石神井書林内堀氏、天誠の和久田氏などと同席。気持ちよくワインを飲みながらお話をいろいろうかがって、お先に失礼する。デモをあと一曲、今夜中に作らないとならない。ソファで2時間ほど仮眠してから作業。

6月27日
 徹夜のまま速攻で以前行っていた歯医者さんを10時に予約し、酒も少し残っているけど行ってみてもらう。そして何時間か寝てから蕎麦屋。一体、週に何回蕎麦を食うのだおれは。とにかく作業に入る。夜中に1曲。2時すぎに関口直人さんから電話。明日の朗読何にするかでしばし深夜会談。「いま練習中なんだけど嫁の方が上手でねぇ」なんて関口さん笑う。

6月26日
 朝、原稿を書き終え送信。するとマイケル・ジャクソン死去のニュース。50歳、それも乙女座。重い。もう、悲しい話はいらない。やめておくれという感じ。特に乙女座にとってはずっと残酷な星回り...まったく...。はじめて買った洋楽シングルはマイケルの「ベンのテーマ」かウィングス「ハイ・ハイ・ハイ」...。懸念だった歯がだめになって少し落ち込むが美容院に行ってすっきり。事務所に寄ると青山陽一くんがHくんたちと何やらミーティング中。恵比寿に移動。蕎麦屋に飛び込んであたふたと半分くらい食ってからDISHの事務所で川村さんとCM曲の打ち合せ。急遽ワウ・ペダルが必要になり西荻まで機材をとりに行く。古書音羽館の均一棚で『ミュージック・マガジン』72年8月号(なんとトッド・ラングレン「瞳の中の愛」の楽譜や訳詞が載っている!)とスカーレット・ヨハンソン『彼女が愛される理由』を購入。すでに店主の広瀬さんはいなかったが、とにかく品揃えもいいし23時頃まで開いているなんて。最高のお店。落ち着く店で飲んでからファミレスでピザ食って始発待ち。

6月24日
 マッサージ。担当のNくん(23歳)に「痩せましたねー」と言われた。尻周りが特に小さくなっているらしい。原稿を書くために鈴木慶一さんの新譜『シーシック・セイラーズ登場!』のサンプル盤を聴く。挑戦的な音楽なので聴き込まないと。さて、平常心で作業に戻る。今回の新曲に限って、外付けHDDに保存した途中段階の曲ファイルには日付しか書いていない。完成していない曲に対しては好きでも嫌いでもない気持ちをなるべく持ち続ける。占いのように選んで開いた曲をいじるのだが、それで変わるし進む事が多い。今日は先日の、つまりアンダーグラウンドな曲スケッチを選んでしまったので、調子に乗ってヴィオラのフレーズを重ねて入れていたら奇妙なアンサンブルが生まれた。集中もいいのだが気がついたら昼の11時だ。コーヒーいれたりしてこれを書いていたら12時。

6月23日
 完璧な寝不足。夏日。めずらしく空がまっ青。朝食を半分食ってから午後、代官山。オーガスタにてミーティング。本日二度目のオープンカフェにて時間あわせ。アイスコーヒーをがばがば飲む。同じ代官山のデザイナー黒田氏の事務所に移動、カーネーションの2枚組ライヴ盤のブックレット打ち合せ。写真がふんだんに使われた贅沢な内容。ちょこっと長椅子を借りて仮眠、のつもりが楽勝で1時間以上寝た。作業確認後、黒田氏と横尾と3人で恵比寿の居酒屋でおいしいお魚で軽くビール。佐野郷子さん合流。最終までもうちょいいきますか、ということでセイリン・シューズに移動。コステロとポリスの競演映像(Cream「Sunshine of Your Love」!)を眺める。疲労困憊にてもう飲めないのでコーヒー。入れ替わりでお店に来られたEPOさんにナミオカさんが紹介してくださる。大井町から歩いたら湿気がすごくてデニムが重く感じた。実家で2時間きっかり寝てすっきりで高速。雨が強く降り出す。卵かけご飯としそこんぶをたらたら食って。朝まで原稿の校正等。

6月22日
 朝日美穂さんと連絡がつき約7年ぶりで少しお話をした。「乙女座どうよ?」とか。夕方に焼きそば食って、あとは流れるようにすいすいと作業。こういう日もあるか。ひとつはメモのつもりがリズムと仮歌までいく。アングラなカントリーというかヴェルヴェットとバーズの合体というか。こういうはみ出し者もちょこちょこ作っておかないとおれの場合は先に進まないわけで、いわば毒出しの1曲。あとは長引いた曲に仮歌入れてまとめたり、昨日の曲のオケをミックスして気分盛り上げたり。深夜の高速で伊集院光のポッドをにたにたしながら聴く。先日、冷蔵庫に何個かあったハーゲンダッツをおふくろがいつのまにか全部食べたと親父が笑っていたのを思い出し、コンビニで買ってゆく。実家で頭洗っていていつもの場所の無添加のトリートメントに手をのばすと何か手触りが違う。よくみると小振りな「洗顔フォーム」。周囲にトリートメントらしきものが見当たらないから、おそらく親父は知らずにこれを髪につけているんだろう。あ~あ。まぁいいけども。午前3時にいわしの煮付けとしそこんぶでおにぎりを1ケ。

6月21日
 大雨が降っていたようだが相当疲れていて夕方まで寝てしまった。寝過ぎて腰が痛ぇ。作業場の湿気がすごいから除湿器をつける。早く冬が来ねぇかな...。ステレオの針圧調整して、妙に音のバランスの良いシカゴ「イントロダクション」(ベスト盤『栄光のシカゴ』)と、春先にディスクユニオンの特典対談用で買ったThe Weavers『Travelling On With The Weavers』を両面聴いてなごむ。すると本秀康くんのポップでハッピー(ホッピーではない)な顔を思い出したので次はジョージだ!と思って『ゴーン・トロッポ』のLPを探すが出て来ない。いずれにせよほとんど聴いた記憶のないアルバムである。もし持っていなかったら本くんにものすごく怒られると思い、探索から逃避してアイスクリームを食べたら閃きが。お蔵入りしていた短い曲デモのファイルを古い外付けHDDからコピーし、あらためてポップ・ソングの長さにエディット。するとトッド風の4分弱の超ポップな一曲ができあがった。もうけた。

6月20日
 先週から食べ方でちょっとした工夫をしたら胃が小さくなってあっという間に体重が減った。これは画期的。ずぼら読書で庄野潤三『インド綿の服』(講談社文芸文庫)をパラパラと。馴染みの蕎麦屋で最高のカレーそばを食ったりして気を上げる。ところで、日々の作業が深すぎて、寝てもさめても途中段階の曲が頭ん中に流れてばかり。だからストーンズ『メインストリートのならず者』やキンクス『アーサー、もしくは大英帝国の衰退ならびに滅亡』などをLPで爆音で流すのだが...。開き直って今日は原稿の日とする。ファンクラブ限定ライヴ盤のライナーノーツや会報インタヴューの編集。

6月19日
 気晴らしで夕方に品川へ。おふくろの店で最高のアイスコーヒーを飲む。店にはヤマジュンの母もいて小さなボックス席で寝っころがりながら携帯メールを打っていた。おれもぼうっとしてたら「そうだもうすぐ50歳だ。今年の夏は浴衣でも...」なんて思った。親父が炊飯器のスイッチを押し忘れたから夕飯は遅めになった。腹が減っても別に大丈夫、というか近頃は食うこと自体が面倒くさくなっている。中トロ刺身と煮たトコブシを食ってから、早めに帰路につくが、そこいら中の道路で水道工事。車中は柳家小三治の「らくだ」。この噺は1時間以上ある。

6月18日
 バンブル金野くんに電話。座骨神経痛でつらそうだったので励ます。お大事に。丁度、そのくらいの年齢で長年の疲労が出てくるんだ。おれもそうだった。日が変わる頃、ケラ(ケラリーノ・サンドロヴィッチ)くんからうれしい連絡が入る。

6月17日
 ここ1年近く通っている馴染みのマッサージでかなり軽くなる。その近所の蕎麦屋で冷やしたぬきそば。乙女座の中の乙女座なんでなるたけ乙女な切り花買って生けて、ほったらかしていた観葉植物にも水。会報原稿読んだり訂正入れたり。さぁ、曲だよ曲。

6月16日
 デモ。ベースをたくさん弾く。ゆるずから借りたプレジションのネックがここにきてだいぶ手に馴れてきた。今日はアコギ・トリオ風のかたちで一旦作業を終える。そしてヴェンチャーズのベーシスト、ボブ・ボーグルが亡くなったというニュース...。13歳で生ギターを手にし、仲間と集まって初めてギターの合奏をしたのが「パイプラン」。おれに与えられたパートが彼の弾いたベースだった。

6月14日
 大雨。曲はあっちいったりこっちいったり。長引いていた曲デモに歌詞を書いて歌入れ。停滞していたもう一曲にハミング入れ。とにかく前に進むしかない。ここ4日くらいで去年からずっと動かなかった体重がぐっと減り始めた。

6月13日
 晴れ。浅草以来、身体もなかなか調子のでない感じの嫌な一週間だったなぁ。というわけでいつもお世話になっている美容院でリフレッシュ。不思議と古いナッシュヴィル・サウンド(ジョン・ハートフォードとか)も似合うおしゃれなサロンである。そのままめし飲み。電車ではUncle Tupelo『MARCH 16-20,1992』を聴く。

6月8日
 雨の予報も実際はくもり。出かけるまでに時間があったので親父と清水宏『小原庄助さん』のDVDを観る。そしてぶらっと散歩。岡崎武志さんのブログで知った鮫洲の古本屋さんに行き1時間ほど本と戯れ、植村達男『本のある風景』(口絵の小出楢重「枯木のある風景」がじつにいい)とロジャー・コーマンの例の長いタイトルの本を購入。その後、事務所で徳永雅之くんとスタッフで耳鼻咽喉科のBOX仕様のミーティング。長い会合の後でタワレコに寄るが閉店前の1時間じゃあせっちゃって何も買えず、かなりもやっとする。ソニック・ユースの新譜『the eternal』が届いたので聴く。

6月7日
 Wilcoの新譜はLPで予約。独プレス盤でまたもやCD封入。この形態ほんとに最高だ。でも彼らは歌詞も面白いのでねぇ、訳詞目的で国内盤CDも買うことにはなるだろうが...。さて、名古屋TOKUZOの森田さんに頼まれていたマンスリー・ピックアップ用のコメントを書いて送信。夜中に品川に移動。局地的な大雨を走り抜ける。やけにでっかいトラックが多いし、何故か怖くて直進したくないと思い、遠回りでもいいやと左折したらちょっと先は道が濡れてもなく晴れていた。

6月6日
 天気予報は当らず、くもりのち晴れ。昼、金町のワカナ堂をのぞく。中学の時に最初のフォーク・ギター(8千円のモーリス)を買った店で、当時ヴェンチャーズやビートルズ、ボブ・ディランのLPをわくわくしながら買ったのもここ。たまに懐かしくなってふと訪れたくなる。買いそびれていた三木のり平主演『誰よりも金を愛す』の廉価DVDを見つけて購入。今日もファンクラブ会報『サウンドファクトリー』創刊100号記念用の取材。大田譲の特集はなんと「浅草」。もちろん浅草までは京成金町から高砂経由というちょっとレアな"これぞ東京下町"コースを選んだ。雷門に編集スタッフ集合。まずは観光客のようにそこで記念撮影。ゆるずがおすすめの木馬亭(渋い!)にて生まれてはじめての浪曲を鑑賞。98歳の木村若友、90歳の五月一郎がやんちゃで見事。節の時のほうがストーリーがよくわかった。浪曲って面白い。その後、恒例のガチンコ対決。ホッピー通りで軽く飲んでいたら急に腹が痛くなり、貧血で顔が真っ白になる。一時間ほどゲームセンターのトイレにこもって冷や汗たらたら。みんなにすげぇ迷惑をかけてしまった。隅田川近くの松屋デパートの階段を上るとホームがある。東武伊勢崎線の堀切から牛田の間は真っ暗な土手の横を走る。正露丸飲んだら腹は治った。満月の日には何か妙なことが起こる。

 

6月5日
 大阪イヴェントの時にKさんからプレゼントされた本『証言! 日本のロック70's ニューロック/ハードロック/プログレッシヴロック編』をようやく読み終えた。これ、すごく面白かった。 原口くんからでかいWAVファイルが届く。ライヴ盤の音質チェック第一弾。夜、珍しく頭痛と微熱が。バファリン飲んではやめに寝る。

6月3日
 吉祥寺。ファイテンに寄ってからバウス・シアター。boid樋口さんも元気そうでなにより。今日の弾き語りはエレキ。アンプの目盛りをいつもより4つあげた。おれの真空管アンプは鳴りまくり。いままさに絶好調な状態だが、それをとばす覚悟の爆音。リハを汗だくで終えてから美容院のMさんに髪をセットしてもらう。やっぱり、しゅっとした。これで大丈夫だと思った。平日にもかかわらず、お客さんも予想外に来てくれたのでやりやすく、演奏に集中。7曲にたっぷりとフィードバックに思いを込めてジャスト1時間。歌も演奏もその空間と音質でがらっと変わる。今日はステージの足元にモニターなぞない。あんなに広い空間なのに、爆音スピーカーからの出音をたよりに歌う。しかしそれでも歌える不思議。60年代はディランだってビートルズだってそうやって歌っていた。気持ちいいのでまるでギターを担いで空を飛んでゆくようだった。映画館で歌えるなんてめったにない贅沢だ。またエレキ弾き語りの新たな手法をつかんだ貴重な一夜。至福の時だった。楽屋に本秀康夫妻と湯浅学さん来訪。そういえば今日、特別に持って来た7月のソロ公演『モナレコードの直枝政広 "TANKS AND CHILDREN 2009"』の先行手売り分のチケットが即完売とのこと。新装開店のモナではアコースティックとエレキの二部構成でたっぷりやろうと思っている。本くん差し入れの白い鯛焼きがまるで餅の食感でとてもおいしかった。カメラマンの鈴木淳哉くんから彼が表紙の写真を撮影した雑誌『nobody』をいただく。「この橋、"宇宙の柳"の世界です」。光がこっちを向いている。鈴木くん、眩しい仕事しているねぇ。...そして映画『アイム・ノット・ゼア』を爆音で体験。音が耳に張り付くたびに泣けたし、その生々しさにいちいち身体が揺れた。HくんとNさんとYさんと飲み。朝まで飲んでシメはうどん。

ナオエのドンキー日記 2009 5月#2

 5月31日
 よく寝て午後から西荻でリハ。渋谷O-EAST。面倒な雨の中、応援に来てくれた方々に心から感謝、ありがとう。じつはこのハコのイヴェントに出るとどうも寂しい思いばかりするんだがね。あの何年も前の雪の大晦日もそう。ところが演奏時間が18分ほどオーヴァーしちゃったらしく、あとで怒られたりして、ふんだりけったり。時間に関してはあやまりますね。ほんとすみませんでした!新作の制作もあるのでカーネーションのライヴはしばらくないけれど、秋からは地方も含めがつんといくのでよろしく。

5月27日
 バウンディの熱血営業チームと熱闘ミーティング。居酒屋から恵比寿Saillin' Shoesへ移動。今日は酔っぱらって何度かワインをこぼしデニムがびちゃびちゃになった。

5月26日
 曲を作り終えてから創刊100号記念のファンクラブ会報『Sound Factory』の特集「カーネーション・ファンに捧げる30枚」にむけて選盤。午後は気合いで薬膳カレー食ってから渋谷。まずはとあるミーティング。年末くらいには面白いことがはじまるはずだ。そのまま会報の取材。神保町に移動して本秀康くんとCDジャーナル編集長藤本国彦さんとユニオンで待ち合わせ。裏路地を彷徨っていたらレコード屋さん「ラバーガード・レコード」を発見。そこの店長さんはなんと妖精の村のIくんの友人で、随分前におれも一緒に飲んだことのある人だった。ヤングブラッズのCDを購入。おいしい料理を出す居酒屋で飲みながら特集会議で激しく盛り上がる。音楽が好きでよかったと思える瞬間。終ったのがまた24時過ぎ。なじみの最終電車。

 

Profile

直枝政広
カーネーションのバンマス

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New Release


New Maxi Single 『ジェイソン』
2009.4.15 release


『宇宙の柳、たましいの下着』
直枝 政広


『HOPKINS CREEK』
直枝 政広